2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12420015
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
酒巻 匡 上智大学, 法学部, 教授 (50143350)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大澤 裕 名古屋大学, 法学部, 教授 (60194130)
川出 敏裕 東京大学, 法学部, 助教授 (80214592)
井上 正仁 東京大学, 法学部, 教授 (30009831)
池田 公博 東京大学, 法学部, 助手 (70302643)
田中 開 法政大学, 法学部, 教授 (10188328)
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Keywords | 証人 / 証人尋問 / 被害者証人 / 証人威迫 / 証人付添人 / ビデオリンク方式による尋問 / 証人の遮へい / 年少者証人 |
Research Abstract |
1.当初の計画どおり、13年度に予定しているアメリカ、ヨーロッパの証人保護法制についての海外調査準備のため、関連する文献・資料を収集し、分析を進めた。なお、証人保護に関し、とくに先進的な動きを示しているアメリカの法制については、合衆国において分担者(長沼範良)が、制度の運用実態について予備的調査を行った。 2.本年度中に、犯罪被害者保護を主眼としつつも、実質上、証人保護の機能をもつ立法が、「刑事訴訟法」の改正及び「少年法」の改正によって実現した。このため、その立法経緯に関する資料を収集・分析するとともに、新法律の解釈・適用上の問題を技術的側面にまで立ち入って予測・検討した。合せて、今後証人保護にとってどのような法的必要があるかを、諸外国の法制度との比較を行うことにより、具体的に明らかにする作業を進めた。その一部は、以下のとおり公表した。 (1)立法化された証人保護制度の分析の成果は、被害者証人保護に関する事項につき代表者(酒巻)が、少年法に関する事項につき分担者(川出)が論文として公表した。 (2)証人保護問題を含むドメスティック・バイオレンスの法的対処について、代表者がアメリカとの比較法制度の観点から分析し、論文として公表した。
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[Publications] 酒巻匡: "米国のDV対策法制-比較法制度の視点から-"警察学論集. 53巻7号. 55-62 (2000)
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[Publications] 酒巻匡: "犯罪被害者保護等のための新法律"法学教室. 240号. 36-46 (2000)
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[Publications] 酒巻匡: "犯罪被害者等による意見の陳述について"法曹時報. 52巻11号. 1-30 (2000)
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[Publications] 川出敏裕: "少年法改正:非行事実の認定手続の改善と被害者への配慮の充実"ジュリスト. 1195号. 17-26 (2001)
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[Publications] 松尾浩也 編著: "逐条解説犯罪被害者保護二法"有斐閣. 220 (2001)