2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12430014
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
八木 匡 同志社大学, 経済学部, 教授 (60200474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小藤 弘樹 同志社大学, 経済学部, 専任講師 (30319462)
徳岡 一幸 同志社大学, 経済学部, 教授 (40163969)
伊多波 良雄 同志社大学, 経済学部, 教授 (60151453)
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Keywords | 文化社会資本 / 国際交流 / 経済効果測定 / 国際会議場 / 政策評価手法 / 補助金政策 / 市町村合併 / 地方財政 |
Research Abstract |
平成14年度の研究実績は次の通りである。 1.文化社会資本の便益測定と最適支出計画の研究 本年度は、社会資本の中でも、高付加価値、知識集約型財の生産にとって重要な役割を果たし始めている文化社会資本の便益測定と料金体系の基礎となる最適支出計画の研究を進めた。特に、無形文化社会資本の一つである国際文化交流は、文化影響力の拡大という効果を通じて、産業活動に影響を及ぼしていると考え、国際交流の文化影響力拡大効果を通じた便益測定をカナダ・米国で行った。調査は、カナダ・米国内での郵送方式による調査票配布の他、日本文化に関するイベント会場での調査票配布を通じて行っている。なお、郵送方式での調査票の配布および、調査票の回収は、米国内での会社に業務委託を行って進めた。調査の結果は、「文化影響力のマーケット拡大効果-無形文化社会資本の経済価値測定-」という論文としてまとめている。 2.国際会議場の便益測定 平成13年度に続き、国際会議場の便益測定に関する研究を進め、「国際会議場の便益測定と国際会議場戦略」という論文としてまとめている。 3.市町村合併の経済分析 平成13年度に続き、市町村合併の経済分析を進めた。研究成果は、「市町村合併の評価手法に関する研究」という論文としてまとめている。
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[Publications] 浦坂純子: "数学学習と大学教育・所得・昇進-『経済学部出身者の大学教育とキャリア形成に関する実態調査』に基づく実証分析"日本経済研究. No.46. 22-43 (2002)
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[Publications] Kazutoshi Miyazawa: "Is Public Long-Term Care Insurance Necessary?"Journal of Risk and Insurance. Vol.67,No.2. 249-280 (2000)
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[Publications] 八木 匡: "所得と資産の不平等-年金資産不平等度貢献度の時系列変化"日本労働研究雑誌. No.480. 12-20 (2000)
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[Publications] 八木 匡: "学校選択と所得分配"同志社大学経済学論叢. Vol.50,No.3. 150-165 (1999)
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[Publications] 八木 匡: "バリアフリー化投資に対する支払い意志額推定"同志社大学経済学論叢. 54巻2号. 126-159 (2003)
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[Publications] 八木 匡: "国際会議場の便益測定と国際会議場戦略に関する研究"同志社大学経済学部Working Paper. No.11. 1-19 (2002)
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[Publications] 徳岡 一幸: "日本の都市圏と都市化の推移"同志社大学経済学論叢. Vol.53,No.1. 40-70 (2001)
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[Publications] 徳岡 一幸: "日本の都市圏設定基準"応用地域学研究. 第7号. 1-15 (2002)
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[Publications] 小藤 弘樹: "外部性の内部化と経済活動の集中"同志社大学経済学論叢. 第53巻、No.1. 71-85 (2001)
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[Publications] 伊多波 良雄: "地方交付税制度と経済効率性"同志社大学経済学論叢. Vol.54,No.2. 53-65 (2003)
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[Publications] 原田禎夫: "市町村合併の評価手法に関する研究"同志社大学経済学論叢. Vol.54,No.2. 66-125 (2003)
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[Publications] 徳岡 一幸: "山田浩之編『地域経済学入門』第1章、第6章、第8章3節、第9章"有斐閣. 241 (2002)
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[Publications] 伊多波 良雄: "地方分権時代の地方財政"有斐閣. 213 (2002)