2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12430017
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡崎 哲二 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (90183029)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神林 竜 東京都立大学, 経済学部, 専任講師 (40326004)
中林 真幸 千葉大学, 法経学部, 助教授 (60302676)
谷本 雅之 東京大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (10197535)
内藤 隆夫 北海道大学, 経済学部, 助教授 (60315744)
橋野 知子 駒沢大学, 経済学部, 専任講師 (30305411)
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Keywords | 制度 / 組織 / 経済史 / 工場 / 問屋制 |
Research Abstract |
本年度は研究課題であるを生産組織の比較制度分析を遂行するために必要となる,経済史および経済理論に関する研究史整理を共同で進めるとともに,研究代表者および研究分担者は個別に基礎的な資料調査を行った.研究史整理は,研究会における各自の研究史整理報告と,外部より当該分野の専門知識を有する研究者を招く講演会とを組み合わせて極めて精力的に行われた.2000年6月1日,7月6日に通常の研究会を,さらに8月21-23日の3日間わたって全日の研究会を持つことにより,研究代表者以下全メンバーの報告と活発な議論が行われた.それを通じて,経済史および経済理論の研究における達成と問題点とに関する深い理解を共有するに至った.とりわ夏期における集中的なワークショップは高い生産性を示したので,2001年度以降においても開催される予定である.一方,8月23日に中馬宏之一橋大学教授より自動車工業に関して,11月20日に大野昭彦青山学院大学教授よりラオスの在来織物業に関して,12月4日に岩本純明東京大学助教授より小農経営に関して,2001年2月5日に中村尚史埼玉大学助教授より鉄道業に関して,専門的な講演を受けた.研究史の検討による分析視角の整理を行う一方,専門的な報告に照らしてそれを再検討することによって,代表者および分担者は実証に有益な分析視角を獲得しつつある.また,基礎的な資料調査については,加賀見一彰が大阪市立大学へ,神林龍が長野県立歴史館等へ,内藤隆夫が大阪府貝塚市へ,中林真幸が岩手県庁等へ,橋野知子が京都市および川俣町へ,山田雄久が佐賀県有田町の辻精磁社へ資料採訪を行ったことをはじめとして,機動的に展開された.2001年度以降についても,引き続き活発な資料調査活動が行われる予定である.これらの進行状況に鑑みて,2001年度以降における具体的な研究成果の準備が整いつつあると判断することができる.
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[Publications] 岡崎哲二: "持株会社と銀行"一橋ビジネスレビュー. 48-3. 38-50 (2000)
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[Publications] 山田雄久: "明治期における北海産魚肥市場の展開"市場史研究. 20. 118-135 (2000)
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[Publications] 神林竜: "国営化までの職業紹介制度"日本労働研究雑誌. 482. 12-29 (2000)
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[Publications] 内藤隆夫: "宝田石油の成長戦略"社会経済史学. 66-4. 23-45 (2000)
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[Publications] 橋野知子(共著,青木昌彦 他編): "大学改革"東洋経済新報社. 431 (2001)
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[Publications] 谷本雅之(共著,石井寛治 他編): "日本経済史1"東京大学出版会. 291 (2000)