2002 Fiscal Year Annual Research Report
バーチャル知識ネットワークによる事業創出メカニズムの日米欧比較分析
Project/Area Number |
12430024
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
木嶋 恭一 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (10134826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 良平 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助手 (60302973)
猪原 健弘 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (80293075)
渡辺 千仭 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (60220901)
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Keywords | バーチャル知識ネットワーク / インターネット / 事業創出 / ハイパーゲーム / シミュレーション |
Research Abstract |
本研究は、事業創出のためのバーチャル知識ネットワークによる相互経験の補完と触発のメカニズムの解明とその効率的な活用の方策を明らかにすることを目的とする。ここで、事業創出をめざす知識ネットワークとは、ベンチャー企業家らが参加して相互支援を行う企業家ネットワークだけでなく、学生・市民ネットワーク、大学・研究所・地域ネットワーク、共同受注ネットワークなどを含む重層的で包括的なネットワークを意味する。初年度には、事業創出を目指す知識ネットワークに対するインターネットをベースに「バーチャル」を切り口に包括的・重層的接近を行い、理論的仮説の構築とその実証の準備をした。 昨年度は、事業創出に関連する様々な知識ネットワークの機能に対するインターネットの効用と限界、その強み弱みを明らかにした。そのために、方法論的には、統計解析・システムダイナミクス等の既存の方法論だけでなく、ハイパー・ゲーミングシミュレーションなどの手法も用いた。 これらに基づき、最終年度では、その最終的な目標である「新規事業創出を支援するバーチャル知識ネットワークを有効に機能させるためにどのようにすべきか」という命題に対し重層的にアプローチし、当初の目的を達成する形でその成果を取り纏めた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 木嶋恭一: "ソフトシステムアプローチ"社会経済システム学会誌. No.23. 51-65 (2002)
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[Publications] 木嶋恭一: "起業の意思決定における所得・余暇の代替性と流動性制約"Japan Ventures Review. No.3. 139-148 (2002)
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[Publications] Kyoichi Kijima: "Organization Design Initiated by Information System Development"Systems Research and Behavioral Science. 19. 77-86 (2002)
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[Publications] Chihiro Watanabe: "Technology Spillovers and Economic Vitality"Int. Journal of Technology Management. 23・8. 746-768 (2002)
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[Publications] Takehiro Inohara: "Generalizations of the Concepts of Core of Simple Games and their Characterization in terms of Permission of Voters"Applied Mathematics and Computation. 132・1. 47-62 (2002)
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[Publications] 松村良平: "新たなモラル・ハザード概念を分析するためのエージェンシー・モデルの提案"オペレーションズ・リサーチ. 47・7. 459-463 (2002)