2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12440072
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Research Institution | The High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
中村 健蔵 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (10011735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 卓 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (70290856)
作田 誠 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (40178596)
森 義治 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (30124176)
久野 良孝 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30170020)
小林 隆 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (70291317)
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Keywords | ニュートリノ / ニュートリノ振動 / 長基線ニュートリノ振動 / ニュートリノファクトリー / 加速器ニュートリノ実験 |
Research Abstract |
本研究の目的を簡略に述べると、(1)世界に先駆けて開始されたK2K長基線ニュートリノ振動実験を進め、その結果を国際的に発信すること;(2)長基線ニュートリノ振動実験に関する調査及び情報交換;(3)ニュートリノファクトリーに関する調査検討である。 (1)については、平成12年度においてK2K実験は予定通り着々とデータを蓄積し、中村が平成12年6月にカナダのSudburyで行われたニュートリノ2000国際会議、作田が平成12年7月に大阪で行われた高エネルギー物理学国際会議、石田が平成12年5月にカナダで行われた素粒子・原子核境界領域に関する国際会議でそれぞれK2K実験の途中結果を発表したのを始め、この他数カ所の国際会議でも発表し、世界の注目を集めた。 (2)については、中村、小林、早戸が米国、カナダ、韓国で国際会議に出席し、情報交換を行い、それらの情報に基づいて、建設が認められた日本の大強度陽子加速器を用いる長基線ニュートリノ振動実験計画を、作田、その他の協力者とともに、立案を進めている。 (3)については、森、久野、中村が米国で開催された第2回ニュートリノファクトリーワークショップに参加して調査を行い、米国とヨーロッパの計画を進めている研究者と情報交換を行った。その結果、平成13年5月に第3回のワークショップを日本で開催することとなった。また、森と久野は日本のニュートリノファクトリー構想としてFFAG加速器を用いるユニークな方式を立案して欧米の研究者から注目を集めるとともに、FFAGの開発研究を進めた。 平成12年度は、当初の研究目標を十分に達成することができた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] S.Fukuda et al.(中村,作田,小林,早戸): "Tau Neutrinos Favored over Sterile Neutrinos in Atmospheric Muon Neutrino Oscillations"Physical Review letters. 85. 3999-4003 (2000)
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[Publications] A.Suzuki et al.(中村,作田,小林,早戸): "Design, construction, and operation of SciFi tracking detector for K2K experiment"Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A. 453. 165-176 (2000)
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[Publications] N.Tanimoto,I.Nakano,and M.Sakuda: "Bounds on the tau-neutrino magnetic moment from the TRISTAN experiments"Phygsics letters B. 478. 1-4 (2000)
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[Publications] K.Koba,S.Machida,and Y.Mori: "Longitudinal Tuner Using High Permeability Material"Review of Scientific Instrument. 72. 7-10 (2000)
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[Publications] D.E.Groom et al.(中村): "Review of Particle Physics"European Physical Journal C. 15. 1-878 (2000)