2002 Fiscal Year Annual Research Report
ナノスケール軟X線分光系の開発と電子系励起状態研究への応用
Project/Area Number |
12440079
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
寺内 正己 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (30192652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 晃 東北大学, 多元物質科学研究所, 助手 (50292280)
津田 健治 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教授 (00241274)
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Keywords | 軟X線分光 / 電子顕微鏡 / カーボンナノチューブ / 価電子状態密度分布 / 局所領域 |
Research Abstract |
1.開発した分光器の排気ポンプ(ターボ分子ポンプ)を、これまで使ってきた機械的な軸受け方式のポンプから振動の発生しない磁気軸受け方式かつ排気量の大きなポンプ(購入)に置き換えた。それにより、振動の低減および約1桁の真空度の向上が行えた。 2.単層カーボンナノチューブの束からX線発光スペクトルの測定に成功した。炭素同素体であるグラファイトやダイヤモンドの測定も行って比較した結果、カーボンナノチューブから得たスペクトルのσ結合に起因する状態密度のピークエネルギーが、グラファイトとダイヤモンドのピークエネルギーの中間に位置することを見出した。 3.スペクトル処理の迅速化を図るため、ファイル形式の変換およびメディアンフィルターを備えたソフトを製作した。これにより、スペクトルの処理作業が簡単となり、かつ、これまで手作業で取り除いていたスパイクノイズ除去作業を自動で行えるようになった。 4.研究成果を電子線用いた分析手法に関する国際会議(国外2回、国内1回のうち招待講演2回)で発表した。また、国内学会等で4回の一般講演と2回の招待講演を行った。
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[Publications] M.Terauchi: "Development of A High Energy-resolution Soft-X-ray Spectrometer for A Transmission Electron Microscope"Microscopy and Microanalysis. 8・suppl2. 622-623 (2002)
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[Publications] S.-K.Hong: "Control of crystal polarity in a wurtzite crystal : Zn0 films grown by plasma-assisted molecular-beam epitaxy on GaN"Phys. Rev. B. 65. 115331-1-115331-10 (2002)
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[Publications] A.Ohtake: "Strain-induced surface segregation in In0.5Ga0.5As/GaAs heteroepitaxy"Applied Physics Letters. 80・21. 3931-3933 (2002)
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[Publications] 寺内正己: "EELSで何が分かるのか?"日本結晶学会誌. 44・5. 277-283 (2002)
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[Publications] 寺内正己: "EELSを用いた電子構造解析"日本結晶学会誌. 44・6. 347-354 (2002)
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[Publications] M.Tanaka: "Convergent-Beam Electron Diffraction IV"JEOL. 352 (2002)