2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12440122
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
本多 了 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00219239)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬野 徹三 東京大学, 地震研究所, 教授 (10216567)
岩瀬 康行 広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40294516)
中久 喜伴益 広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10263667)
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Keywords | マントル対流 / プレート運動 / 沈み込帯 / プレートテクトニクス |
Research Abstract |
本年度は、並列計算機(PCクラスター32台、64CPU)を購入し、そのセットアップを行い、並列化したマントル対流のプログム(二次元・三次元箱型、三次元球殻)を実装し動作確認を行った。また、本研究の予備的研究をいくつかまとめ、雑誌に発表した。1.二次元箱型における降伏の歴史を考慮したレオロジーを持つマントル対流に関する数値実験を行いプレート運動に近い振るまいをすることを確認した。2.フィリッピンプレートが、何故、現在示されるような方向に運動を行っているかについて、プレートにかかるスラブプル、スラブドラッグ等の推定から考察した。3.プレート運動を引き起こすレオロジカルな原因として重要と考えられる破壊現象について、個別要素法を用いた一軸圧縮の数値シミュレーションの立場から解析を行った。この他、本研究のメンバーである本多と岩瀬は、渡米し、カリフォルニア大学のPaul J.Tackley氏らとマントル対流の数値シミュレーションの問題点について議論した。また、瀬野はOHPシンポジウム(山梨県、ホテルマウント富士)に参加し、巨大な浅発地震が起こるメカニズムについて、規則性を見つけ、プレートにかかるいろいろな力を考慮する事により説明を試み、本多は、同シンポジウムで降伏の歴史を考慮したレオロジーを持つマントル対流において、降伏応力が水平方向に変化する場合は、沈み込みが同じ場所で繰り返す事を示唆した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] S.Honda et al.: "A simple model of mantle convection including a past history of yielding."Geophysical Research Letters. 27. 1559-1562 (2000)
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[Publications] 松田裕也: "個別要素法による岩石の一軸圧縮破壊数値シミュレーション"物性研究. 76. 654-660 (2000)
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[Publications] T.Seno: "Why the philippine Sea plate moves as it does"Journal of Geological Society of Philippine. 55. 105-117 (2000)