2001 Fiscal Year Annual Research Report
木星磁気圏高エネルギー粒子の加速とダイナミックスの研究
Project/Area Number |
12440129
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
森岡 昭 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50004479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 史紀 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10302077)
三澤 浩昭 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90219618)
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Keywords | 高エネルギー粒子 / 木星磁気圏 / 木星放射線帯 / シンクロトロン放射 / 木星電波 / 粒子ダイナミックス / 相対論的粒子 / アンテナ |
Research Abstract |
1.システムが出す雑音の低減化、アンテナコントロール部回路の変更・改修を行い、システムの安定性を上げたうえで、各種試験観測を行い、木星シンクロトロン雷波観測受信システムを完成させた。 2.受信機フロントエンド部を±1℃に保つ恒温槽を設計・開発し、初期の性能を持つ製品を完成させた。 3.反射面からの信号ピックアップ部の開発・実験を行い、現在のアンテナの実効開口面積を0.6とするピックアップを完成した。 4.木星シンクロトロン電波の絶対強度変動を観測するために必須な、大型アンテナ鏡面精度計測方式を独自に開発し、計測を行った。 5.名古屋大学太陽地球環境研究所の木曽観測所及び富士観測所の327MHz電波望遠鏡を用いた木星メートル波の同時観測を継続し、シンクロトロン放射の長期変動データを解析した。 6.放射線帯外帯の相対論的電子の磁気嵐時の変動に関してデータ解析とシミュレーション実験とを行い、放射線帯電子の加速過程に関する新しいメカニズムを提出した。 7.ユリシーズ探査機による木星磁気圏起源高エネルギー粒子データの解析から、粒子バーストと電波バーストが同期して木星磁気圏から惑星間空間に放出されている事実を実証した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Watenabe, T. 他6名: "Development of observation system for the Jovian synchrotron radiation at 327 MHz"Tohoku Geophysical Journal. Ser.5,36. 25-37 (2001)
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[Publications] Miyoshi, Y. 他5名: "Observation of short term variation of Jovial synchrotron radiation"Journal of the Communications Research Laboratory. 48. 165-172 (2001)
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[Publications] Obata, T. 他2名: "Large enhancement of outer belt electrons during magnetic storms"Earth Planets Space. 53. 1163-1170 (2001)
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[Publications] Misawa, H. 他6名: "Newly developed meter to decimeter wave rango radio telescope for the investigation of planetary environments"Proceedings of the 34th ISAS Lunar and Planetary Symposium. 175-178 (2001)
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[Publications] 三好 由純 他5名: "木星シンクロトロン放射強度短期時間変動の観測"通信総合研究所季報. 47. 169-177 (2001)