2000 Fiscal Year Annual Research Report
南ベトナム,メコンデルタの後期更新世〜完新世形成過程
Project/Area Number |
12440133
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
立石 雅昭 新潟大学, 理学部, 教授 (00126426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 巌雄 新潟大学, 理学部, 教授 (70018266)
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Keywords | メコンデルタ / 相対的海水準変動 / 環境変遷 / 堆積相 / プログラデーション / 沿岸成層 |
Research Abstract |
本研究課題は1997年度から99年度までの3年間,工業技術院地質調査所からの受託研究で進めてきた「南ベトナム,メコンデルタの形成過程に関する研究」を発展させたものである.過去3年にわたって行ったメコン川デルタでのボーリング試料について引き続き,岩相記載,軟X線写真撮影,年代測定,ケイソウ・軟体動物・有孔虫化石の分析,化学分析を行い,あわせて,あらたに2箇所でボーリングを掘削し,それらの試料も同様の分析を進めた.これまでの成果をとりまとめ,堆積環境の変遷を検討するとともに,相対的海水準変動との関わりでデルタの形成過程を検討した. その結果,今年度あらたに年代値として,3箇所のボーリング試料から17個の年代値が得られ,メコンデルタのプログラデーション過程がより詳しく明らかにされた.環境については,最終氷期の低海水準期の不整合形成とそれに引き続く急速な海面上昇によって,基底部の薄い陸環境からプロデルタ,デルタフロント,デルタプレーンへとプログラデートに伴って変化した様子が明らかにされてきた.重要なことは,これらの全体としてのプログラデートシステムの中で,現在のメコンデルタ中部の河川相卓越部から,南部における沿岸相卓越部へとドラスティックに変化したことが明らかにされたのである.しかし,この変化の主たる要因が相対的海水準の変化によるものなのか,南シナ海における海洋環境の変化によるものなのかが不明確である.アジアモンスーン機構の変化との関わりでこの点がより鮮明になるような解析を進めたい. なお,先に進めてきた受託研究の成果を中心に,メコンデルタの形成過程について,この間,国際誌に3編の論文を投稿,一部はすでに印刷された.
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[Publications] Nguyen Van Lap: "Late Holocene depositional environments and coastal evolution of the Mekong River Delta, Southern Vietnam"Journal of Asian Earth Sciences. 18. 427-439 (2000)
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[Publications] Ta Thi Kim Oanh: "Diatoms - indicator of sedimentary environmnets and sea-level changes in late Pleistocene - Holocene"Journal of Sciences of the Earth. 22・3. 226-233 (2000)