2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12450111
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
伊坂 勝生 徳島大学, 工学部, 教授 (50035630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太良尾 浩生 高松工業高等専門学校, 助手 (00321498)
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Keywords | 職業暴露 / ELF / 極低周波 / 電磁界 / 溶接 / 学生実験 / 磁界測定 / 誘導電流 |
Research Abstract |
本研究で開発された磁界メータは直流磁界に交流磁界が重畳した波形の磁界を測定することができるように、ホール素子が使われている。このメータの電源には9V角型電池を用いるが、この電池のケースが通常は磁気を帯びているために測定時に誤差を生じることが分かった。このケースの消磁をするためにコイルを作製し、このコイルに交流電流を流すことにより簡単に消磁できることを確かめた。これにより電池ケースからの磁界誘導を受けることなく測定できるようになった。 工作実習室における溶接実験を繰り返し、人体の各部位における磁界曝露量を明らかにした。磁界曝露量を低減するための方法として、(1)溶接作業者は溶接電流の配線のループの中に入るのを避け、電流の往復線を出来るだけ接近させる、(2)余った配線はループ状にして放置するのではなく、磁界を打ち消すように右巻き、左巻きの巻数を同じにする、などの方法が有効であることが分かった。また、溶接作業者と電源の位置関係も考えて磁界曝露を極力抑えるなどの方法も今後検討する必要があることが分かった。 溶接作業者の磁界曝露量が非電離放射線防護委員会(ICNIRP)のガイドラインを越えているかどうかの判断は体内誘導電流密度に基づくことになっている。そこで、まず、不均一組織で満たされた頭部を不平等磁界に曝露した場合の誘導電流密度解析を行ない、インピーダンス法による計算結果の妥当性を検討した。磁界には高調波も含め、誘導電流を解析したところ、精度よく計算ができることが分かった。不均一組織で満たした人体モデルの作製を行ない、予備計算ができるまでに漕ぎ着けることができた。
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Research Products
(1 results)