2000 Fiscal Year Annual Research Report
GISによる情報提供を活用した複数の限界状態用最適荷重評価
Project/Area Number |
12450217
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
神田 順 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (80134477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 良二 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (60011160)
崔 恒 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授
高田 毅士 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (10302762)
山村 一繁 東京都立大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (30220437)
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Keywords | 振動天秤 / 動的風洞実験 / 危険度解析 / ウェブサイト / GIS / 活断層 / 歴史地震データ |
Research Abstract |
研究の初年度に当たり、遂行する際のツールの整備を主として行なった。 具体的には、先ず第一に風による建物の振動応答性状を評価する実験の準備として振動天秤装置の設置を行い、標準的な正方形断面の剛体モデルを取り付け、レーザー変位計により自由振動実験を行い、x方向、y方向で所定の固有周期と減衰定数が所有していることを確認すると共に、境界層内での風方向および風直角方向の応答の計測も行なった。この結果、本装置により建物に対する風応答の評価が十分なされることがわかった。 次に、地図情報(GIS)を利用して複数限界状態用設計荷重をウェブサイトにのせるためのメインフレームの選択を行い、購入したPCに装着し、正常に作動することを確認した。さらに、ウェブサイトを利用するための言語として使用されているJAVAについての基本的な使用方法を習熟するとともに、本研究で使用する数値地図(地図センターやジオデータの日本行政区分や関東地方の空間データ、日本の活断層データなど)を購入し、それらが選択したメインフレームにのるようにした。また、一例として、主な活断層のデータをGISから獲得し、その結果と歴史地震データとを組み合わせて地震危険度解析を行なうシステムをJAVAを用いて構築した。この中で作成した種々のクラスは、これからの解析システムに継承されていく。 以上、本年度は、本格的な実験と解析のために多方面にわたって条文に準備できた。
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