2001 Fiscal Year Annual Research Report
風向別の突風率に着目した九州地区の強風災害危険度マップの作成
Project/Area Number |
12450227
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
前田 潤滋 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (40128088)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川瀬 博 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (30311856)
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Keywords | 強風観測 / 広域観測 / 突風率 / 局所風 / 風洞実験 |
Research Abstract |
(1)1999年の台風18号の風速分布時系列解析を行い,これを含めて1995〜2000年分のNeWMeK観測記録から九州管内122地点の突風率情報をデータベース化した。この情報は台風と非台風の分別と8方位に対する風向別に整理したものである。 (2)高突風率を持つ風速場が建築物荷重値として与える影響を風洞実験によって検証した。建築物模型には送電鉄塔を用い,高い突風率風として,0.2秒で風速0から20m/sまで立ち上がる風速状況を準備したが,予想した明白な効果を取得できなかった。次年度,再調査したい。 (3)熊本県宇土半島の地形模型を用いて,台風9918号による送電設備の大きな被害があった不知火町付近の増速特性を風洞実験で検証した。ドライアイスによる温度勾配を付加して地表面付近の成層流の安定化現象を確認したところ,地表面付近での平均風速の増加に温度勾配が強く影響することを確認した。しかしながら,同じく被害のあった他地域で,深い河川や谷筋が混在錯綜している地域では,実際の現地状況に対応する検証が難しく,NeWMeK観測点以外の地点の従来手法での予測精度の確保が厳しい状況になった。 (4)今年度の申請に入っていないが,台風9918号による配電柱の被害情報を入手でき,九州電力(株)の各営業所毎の被害率を風速との対応で検証した。その結果,最大風速との関連は薄く,最大瞬間風速が30m/s以上になると急激に被害が拡大していることが分かった。
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[Publications] T.Fujii, et al.: "An Analysis of a Pressure Pattern in Severe Typhoon Bart Hitting the Japanese Islands in 1999 and a Comparison of the Gradient Wind with the Observed Surface Wind"Proceedings of the Fifth Asia-Pacific Conference on Wind Engineering. 353-356 (2001)
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[Publications] 友清衣利子, et al.: "熊本県不知火町松合地区付近の強風時風速増速特性に関する風洞実験"日本建築学会研究報告九州支部. 40・1. 249-252 (2001)
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[Publications] 友清衣利子, et al.: "熊本県不知火町山岳部の風況特性に関する風洞実験"日本建築学会大会学術梗概集(関東). 構造I. 257-258 (2001)
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[Publications] 友清衣利子, et al.: "風向別突風率の特性について-NeWMeKデータに基づく非台風時での特性-"日本建築学会研究報告九州支部. 40・1. 217-220 (2002)