2001 Fiscal Year Annual Research Report
長期間に亘る居住地運営を円滑化する権利関係調整手法に関する研究
Project/Area Number |
12450240
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松村 秀一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (00199853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 成朋 九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (60195203)
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Keywords | 住宅 / 住宅地 / 土地 / 建物 / 所有 / 利用 / 権利関係 / 国際比較 |
Research Abstract |
新築一辺倒で展開されてきた日本のハウジングにおいても、今後は既存ストックの維持管理・増改築による住環境の改善・整備が大きな割合を占めてくるものと思われるが、その際には住宅の立地する土地および建物の部分の所有・利用に関する複雑な権利関係をいかに円滑に調整していくかが大きな課題となってくる。 本研究では、近い将来のハウジングのあり方を考える上で意義深いと思われる、こうした権利関係調整手法に関する国際比較を試みる。(建築的)空間の所有・利用に関する権利関係には、地域・時代によって、またその明確化を促す行為や出来事の内容によって、当然のように多様性が存在しており、その多様性は、日本で概ねひとつの権利関係に対応し得る概念(住宅における「分譲」「賃貸」といった概念など)自体が、世界的に見れば決して同一の権利関係を示さないという事実を含んでいる。昨年度に引き続き本年度も、下記の事柄に関して、各国の識者から情報を収集し、データベースを作成した。 住宅(地)における権利関係の種類と、それぞれに典型的な空間・土地区分の所有、利用、更新、変更などに関する権利の状態、それらの根拠となる法制度 これらの権利を有する、あるいは行使する主体の属性(名称、歴史、構成員、財源、意思決定機構、根拠となる法制度など) 以上の成果の位置付けを明確にするための、各国における住宅政策の骨子と典型的なハウジングタイプ持続性のある居住環境の運営を意図した特徴的な住宅(地)における、権利の状態の歴史的な変化(払い下げなど) 今年度はさらに、中国およびイタリアにおける現地訪問調査を行った。ここでは、行政担当者、民間住宅供給者、研究者などに対するヒアリング、典型的・特徴的な住宅(地)の現地観察調査、資料収集(図面、管理規約など)を行った。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 秋山哲一, 安藤正雄, 菊地成朋, 黒野弘靖, 松村秀一, 村上心: "住環境の分水嶺-日本の住宅制度はどこへ行く 第1回:座談会"住宅建築. No.323. 127-131 (2002)
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[Publications] 菊地成朋: "住環境の分水嶺-日本の住宅制度はどこへ行く 第2回:なぜ連続型住宅は日本に根付かないのか"住宅建築. No.324. 127-131 (2002)
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[Publications] 森田芳朗, 松村秀一, 篠原正規, 喜名俊雄: "An Analysis on the Influence exerted by the Rights of Housing upon the Transformation of Housing District"CIB Report Publication Open Building Tokyo 2000: Continuous Customization in Housing. No.254. 407-412 (2000)