2002 Fiscal Year Annual Research Report
建築技術に着目した地中海建築の比較研究および地中海建築情報データベースの拡充
Project/Area Number |
12450253
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
伊藤 重剛 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (50159878)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林田 義信 都城工業高等専門学校, 建築学科, 教授 (00149999)
星 和彦 前橋工科大学, 工学部・建築学科, 助教授 (70269299)
岡田 保良 国士舘大学, イラク古代文化研究所, 教授 (70138171)
渡辺 道治 九州東海大学, 工学部, 教授 (70269108)
篠野 志郎 東京工業大学, 大学院・総合理工研究科, 教授 (20108210)
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Keywords | 古代ギリシア建築 / メッセネ / 現地調査 / 設計法 / 施工法 |
Research Abstract |
建築技術の研究 古代建築については、伊藤、林田がギリシア古代都市メッセネの遺跡調査について、アスクレピオス神域のストアの調査、復元を行ない、渡辺は文献を用いて、ギリシア劇場のオ-ケストラの舞台建物の位置決定の方法を分析した。 中世建築については、西田がフランスのシトー派の教会堂建築の平面の設計法を分析し、羽生は、ユネスコの援助で行われているルーマニアの東方教会の調査および修復に当たっており、新しい知見を得た。 近世建築については、星がイギリス18世紀の建築家ジョン・ソーンの建築作品集をもとに作品分析を、石川は、ルネサンス時代のイタリアの教会堂建築の建築家たちについて、新しい分析を行った。 データベース 熊本大学地中海建築文献情報データベース(名称MOUSA)については、昨年度に新規購入の学術雑誌の論文約1000件について入力したので、本年度は追加登録は行なわなかった。現在の論文項目登録数は46000件で、ホームページ上で公開しており、毎日十数件のアクセスがある。以下参照。 URL:http://corinth.arch.kumamoto-u.ac.jp/db/ 研究協議会 研究協議会を以下のとおり、2回開催した。そのうち1回は、他からの予算を得て国際シンポジウムとした。 第1回 「ギリシア古代都市メッセネ国際共同調査シンポジウム」 日時:平成14年6月29日(土)9時半〜5時 場所:建築会館(東京) 参加者110人 1)「墓廟IIIの建築調査と復元」 熊本大学 伊藤重剛 2)「アスクレピオス神域の調査と復元」 都城高専門 林田義伸 3)「ヘレニズム時代のドリス式建築」 オックスフォード大学 ジム・クールトン 以下省略。発表者は外国人4名 日本人4名 合計8名 第2回 日時:平成14年12月8日(日) 場所:熊本大学 参加者10人 1)「中世モルドヴァ建築の建築史的枠組みとその保存修復をめぐる問題」 慶応大学 三宅理一 2)「世界遺産学をめざして」 筑波大学 日高健一郎
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Research Products
(17 results)
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[Publications] 吉武隆一, 林田義伸, 伊藤重剛, 古賀智博: "地中海古代都市の研究(111):メッセネのアスクレピオス神域のコリント式柱頭"日本建築学会九州支部研究報告 計画系. 42・3. 529-532 (2003)
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[Publications] 中村重陽, 伊藤重剛, 林田義伸, 吉武隆一: "地中海古代都市の研究(112):3次元CGによるメヅセネのアスクレピオス神域の景観分析"日本建築学会九州支部研究報告 計画系. 42・3. 533-536 (2003)
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[Publications] 伊藤重剛, 吉武隆一: "ギリシア古代都市メッセネにおけるデジタル遺跡測量と3次元CG景観分析"九州大学「遺跡情報と都市情報の解読から活用へ」シンポジウム論文集. 1-8 (2003)
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[Publications] Juko Ito: "Five Thousand Years of Architecture and the 21st Century"Proceedings, The 1st Fib Congress, Osaka. Vol.1. 1-6 (2002)
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[Publications] Juko Ito, Kohei Iwabuchi: "Reconstruction of Ancient Olympia in 3D Computer Graphics : A Landscape Analysis of Classical Sites"ISPRS ISPRS XXXIV, B5/1 Commission V, Corfu, Greece. 385-389 (2002)
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[Publications] 伊藤重剛: "メッセネの墓廟群の調査と復元"「ギリシア古代都市メッセネ国際共同調査シンポジウム」報告集. 1-9 (2002)
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[Publications] 林田義伸: "アスクレピオス神域の調査と復元"「ギリシア古代都市メッセネ国際共同調査シンポジウム」報告集. 31-39 (2002)
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[Publications] 渡辺道治: "ヘレニズム時代までのギリシアにおける劇場のオーケストラと舞台との位置関係について"日本建築学会九州支部研究報告 計画系. 42・3. 537-540 (2003)
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[Publications] 渡辺道治: "タルクィニアのローマ遺跡発掘調査中間報告2002"日本建築学会九州支部研究報告 計画系. 42・3. 541-544 (2003)
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[Publications] 篠野志郎, 藤田康仁, 羽深久夫: "中期アルメニア教会建築の類型について 1:アルメニア共和国におけるキリスト教建築の研究 8"日本建築学会関東支部研究報告集. 489-492 (2001)
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[Publications] 藤田康仁, 篠野志郎, 羽深久夫: "中期アルメニアキリスト教会堂建築の彫刻装飾の特質:アルメニア共和国におけるキリスト教建築の研究 9"日本建築学会関東支部研究報告集. 489-492 (2001)
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[Publications] 星 和彦: "バンケッティングハウスにみる I.ジョーンズのオーダー作法について"日本建築学会大会学術講演梗概集. F2. 29-30 (2002)
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[Publications] 星 和彦: "英国におけるオーダーを多層に重ねる手法の検討"日本建築学会関東支部研究報告集. 489-492 (2001)
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[Publications] 岡田 保良: "近代イラクの文化遺産をめぐる国際協力と保護法則"ラーフィダーン. 23. 69-79 (2002)
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[Publications] 岡田 保良: "サーサーン朝の都市と建築"文化遺産. 13. 12-17 (2002)
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[Publications] 鈴木聖子, 西田雅嗣: "マクセンティウスとコンスタンティヌスのバシリカの特質と意義について"日本建築学会近畿支部研究報告集. 41. 825-828 (2001)
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[Publications] Juko Ito: "Architectural Studies of the Three Grave Monuments in the Gymnasium Complex at Ancient Messene"文部科学省科学研究費報告書. 199 (2002)