2000 Fiscal Year Annual Research Report
単結晶電極/溶液界面における分子組織構造形成過程のダイナミクス
Project/Area Number |
12450344
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
徳田 耕一 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (40016548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡島 武義 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (70194347)
大坂 武男 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (80152099)
北村 房男 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (00224973)
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Keywords | 単結晶電極 / 分子組織構造 / ダイナミクス / 赤外分光法 |
Research Abstract |
本年は初年度であるので,測定装置系の構築に力点をおいて研究を進めた。まず,時間分解型FT-IR分光器(現有設備)に,ポテンシャルスイープ法やポテンシャルステップ法などの電気化学測定と同期してスペクトルのリアルタイム測定を可能とするインターフェースの設計および作製をおこなった。これを用いて,金電極表面における4-アミノチオフェノールの吸着状態および電極反応について,電気化学および赤外分光法の両面から現在検討をおこなっている。これと並行して,金(111)、(100)、(110)単結晶電極表面におけるカテコール類やビオロゲン類の吸着状態についても解析を進めている。また,白金単結晶電極における外圏型錯体の電子移動反応について速度論的に検討した結果,電極表面の原子配列構造のみならず,吸着種の有無およびその構造が反応速度に大きく影響することを明らかにした。これは,不均一電子移動反応理論の更なる発展に寄与すると共に,新たな修飾法による電極触媒設計のための指針となる基礎データを提供するものである。一方,走査型電気化学顕微鏡(SECM、申請備品)を用いて単結晶電極表面における原子・分子の吸脱着挙動を捉えるために,測定装置系の構築を進めている。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] N.Wakabayashi,F.Kitamura,T.Ohsaka,K.Tokuda,: "Effect of Adsorbed Anions on the Outer-sphere Electron-transfer Reactions of Cobalt Complexes at Platinum Single Crystal Electrodes"J.Electroanal.Chem.. 499・1. 161-168 (2000)