2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12450372
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
木村 俊作 京都大学, 工学研究科, 教授 (80150324)
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Keywords | ヘリックスペプチド / 分子組織化 / 単分子膜 / 配向 / 固定化 |
Research Abstract |
1)両末端保護ペプチド、Boc-(L-Leu-Aib)_n-OBzl(n=8,12,16)、の合成を行った。鎖長が長くなるとヘリックス構造が安定となり、また、分子会合する傾向が強まった。水表面にこれらペプチド分子を展開して単分子膜を調製し、表面圧-表面積等温曲線を解析したところ、16,24量体ペプチドは、水表面にヘリックス軸を横たえて単分子膜を形成するのに対し、32量体ペプチドでは、ヘリックス軸が界面に垂直に近い角度をとって配向する事が示唆された。 2)片末端にクラウンエーテルを結合したペプチド、Boc-(L-Val-Aib)_n-Ala-Cr(n=8,12)、の合成を行った。ヘリックスブレーカーであるVal残基が構成残基の半分近くを占めるにも拘わらず、これらのペプチド分子はヘリックス構造を形成した。水表面にこれらのペプチド分子を展開して単分子膜を調製し、表面圧-表面積等温曲線を解析したところ、16量体ペプチドは、水表面にヘリックス軸を横たえて単分子膜を形成するのに対し、24量体ペプチドは、界面に対して垂直に近い配向をとって分子組織化されることが示唆された。 3)石英ガラス基板にアミノシラン化剤を用いて表面処理を行った。トルエン溶液を用いて、70℃で反応を行うことにより、単分子膜のコートが可能となり、緻密にアミノ基が固定化された表面が得られた。Boc-(L-Ala-Aib)_8-OHの活性エステルとこの基板とをインキュベートすることにより、あるいは、Boc-(L-Ala-Aib)_8-OHと基板とを縮合剤存在下でインキュベートすることにより、石英ガラス基板上にヘリックスペプチドを固定化できることが明らかとなった。
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