超臨界CO_2流体中における機能性高分子微粒子合成法の開発

2000 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 12450373
• Research Institution: Kobe University
• Principal Investigator: 大久保 政芳 神戸大学, 工学部, 教授 (30031131)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 鈴木 登代子 神戸大学, 工学部, 教務職員(教育職) (40314504) ; 南 秀人 神戸大学, 工学部, 助手 (20283872) ; 松尾 成信 神戸大学, 工学部, 講師 (20135817)
• Keywords: 高分子微粒子 / 超臨界CO_2流体 / 沈殿重合 / 高分子開始剤 / コロイド安定剤 / 架橋モノマー / 環境保全 / ナノ〜ミクロンサイズ

Research Abstract

本研究では,高圧下で得た超臨界CO_2流体を媒体とした,機能性高分子微粒子合成法を確立することを目的とし,まず,ジビニルモノマーの沈殿重合によるコロイド安定剤を含まないクリーンな機能性高分子微粒子の新しい合成法,および高分子開始剤を用いてのビニルモノマーの分散重合法を検討した。
1.超臨界CO_2流体中でのジビニルベンゼン,ジビニルビフェニルなどの二官能性モノマーの沈殿重合を行い,コロイド安定剤を含まないクリーンな高分子微粒子が合成できる条件を開始剤濃度の影響など広範に検討した。合成された粒子の大きさ,単分散性,重合率,ビニル官能基の含有量など,高分子微粒子のキャラクタリゼーションを行い,重合条件との相関性を明らかにした。
2.超臨界CO_2流体を重合媒体とし,高分子アゾ開始剤を用いるメタクリル酸メチルの分散重合を試み,サブミクロンサイズの比較的単分散な高分子微粒子の合成の可能性を見い出した。
以上のように当初期待した通りの非常に興味深い結果が得られたが,本研究は本年度より着手したところであり,得られた成果は,本年の学会で発表の予定であり,すでに申し込みをしている。