2001 Fiscal Year Annual Research Report
簡素構造分子の概念による有機エレクトロルミネッセンス材料の設計
Project/Area Number |
12450389
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
筒井 哲夫 九州大学, 大学院・総合理工学研究院, 教授 (40037982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片平 賀子 九州大学, 大学院・総合理工学研究院, 助手 (90315143)
藤田 克彦 九州大学, 大学院・総合理工学研究院, 助教授 (20281644)
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Keywords | 簡素分子構造 / 有機エレクトロルミネッセンス / キャリヤ移動度 / Time-of-Flight法 / 空間電荷制限電流法 / 電界効果トランジスタ法 |
Research Abstract |
複雑な分子に複雑な機能を担わせることを競う従来型学問の固定概念を捨て去り、出来るだけ簡素な分子構造を持つ分子に、本質的に必要な単一の機能を担わせることだけを考える新しい「簡素分子構造の設計の概念」を検証することを目的として本年度は有機エレクトロルミネッセンス(EL)材料の分子設計に関して、有機薄膜材料のキャリヤ移動度の測定と整理、並びに簡素分子構造の実験例としてのポリフェニレンビニレン誘導体の合成から発光デバイスの性能評価までを実施した。 1.有機EL材料に関するキャリヤ移動度データの集積と解析 有機ELに利用される有機材料の電子物性についてデータを蓄積する意味から、キャリヤ移動度について系統的な実験を実施した。従来から用いてきたTime-of-Flight法に加えて、空間電荷制限電流法並びに電界効果トランジスタ法によるキャリヤ移動度評価法を新たに確立し、真空蒸着薄膜材料系でのキャリヤ移動度の測定手法、測定条件(膜厚、電界強度)依存性について考察した。 2.簡素分子構造分子概念のモデル系の実験研究 簡素分子構造分子概念を有機ELに取り入れるモデル系の実験として、炭化水素のみからなるπ共役系高分子を合成し、それらを用いて発光デバイスを作製し性能を評価した。極度に複雑な分子構造を導入しなくても、有機溶媒への溶解性を保持する部位、蛍光性を高める立体障害を導入する部位、キャリヤ移動性を保証するπ共役鎖を考慮した分子設計で有機EL材料の基本設計は十分であることを明確にできた。一方、発光デバイスの性能を最適化するためには、更に詳細な分子設計が必要であり、側鎖の導入位置、ドナー、アクセプターの導入など詳細分子設計を考慮する必要があることも分かった。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Dong Uk Kim et al.: "Design and Synthesis of a Novel Red Electroluminescent Dye"Synthetic Metals. Vol.123. 43-46 (2001)
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[Publications] S.Lee et al.: "Synthesis and Characterization of Oligo(9, 9-Dihexyl-2, 7-Fluorene Ethynylene)s : for Application as Blue Light-Emitting Diode"Organic Letters. Vol.3 No.13. 2001-2007 (2001)
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[Publications] T.Tsutsui et al.: "Effect of Li-Comlex on Charge Injection and Transport in tris (8-Quinolato)Aluminum Layer"Proc.SPIE. Vol.4105. 154-157 (2001)
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[Publications] S.Lee et al.: "Highly Bright and Efficient Green Light-Emitting Diode Using Poly(2-(9'9'-Bishexylfluorenyl)-14-Phenylenevinylene)"Proc.SPIE. Vol.4105. 322-327 (2001)
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[Publications] T.Tsutsui et al.: "Doubling Coupling-Out Efficiency in Organic Light-Emitting Devices Using Thin Silica Aerogel Layer"Adv.Mater.. Vol.13 No.15. 1149-1152 (2001)
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[Publications] M.Yahiro et al.: "Influence of Device Configuration on External Quantum Efficiency in Organic Light-Emitting Devices"Mat.Res.Soc.Symp.Proc.. Vol.660. JJ5.27.1-JJ5.27.6 (2001)
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[Publications] 筒井哲夫: "フラットパネルディスプレイ大事典(材料・技術・応用編)"(株)工業調査会. 402-409 (2001)