2000 Fiscal Year Annual Research Report
遠縁雑種を利用したニホンナシへの複合病害抵抗性の導入と病害関連遺伝子の単離
Project/Area Number |
12460014
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
伴野 潔 信州大学, 農学部, 助教授 (80127125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千 菊夫 信州大学, 農学部, 助教授 (80196980)
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Keywords | 種間雑種 / 属間雑種 / ナシ / 病害抵抗性 / 遺伝解析 / RAPDマーカー / 連鎖地図 |
Research Abstract |
1.種間雑種及び属間雑種における各病害反応性の検定と遺伝解析(伴野分担) 育成したニホンナシ'おさ二十世紀'メセイヨウナシ'Max Red Bartlett'及びそのF^1品種'大原紅'との交雑系統を用い,ナシ黒星病に対する反応性を検定した結果,'Max Red Bartlett'はナシ黒星病抵抗性遺伝子をホモ(Vn Vn)で,そのF^1品種の'大原紅'はヘテロ(Vn vn)で有し,'おさ二十世紀'×'大原紅'の交雑後代にその抵抗性が引き継がれることが明らかになった。 一方,リンゴ'ふじ'×ナシ'大原紅'との属間雑種を5系統育成し,リンゴ斑点落葉病,リンゴ黒星病,ナシ黒星病に対する検定を行なったところ,いずれの病害に対しても抵抗性を示す系統が現われた。 2.ナシの連鎖地図の作成と病害関連遺伝子の探索(千分担) 'おさ二十世紀'×'大原紅'の交雑系統90個体を用い,得られた表現形質(ナシ黒斑病反応性,ナシ黒星病反応性,赤葉形質,S対立遺伝子,アイソザイム表現型)と得られた78種類のRAPDマーカーを用いてナシの連鎖地図作成を試みた結果,'大原紅'では12連鎖群からなる全長454cMの地図が,また'おさ二十世紀'では7連鎖群からなる全長191.1cMの地図がそれぞれ作成された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 伴野潔 他: "分子マーカーを利用したナシ'大原紅'の親子判定"園芸学会雑誌別冊2. 69. 289 (2000)
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[Publications] 伴野潔: "分子マーカーからみた近年のニホンナシ品種のホモ化傾向と今後の育種の方向性"農村交流センターシンポジウム発表要旨. 37-38 (2000)
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[Publications] 伴野潔 他: "リンゴとナシの対称雑種の育成とその特性"園芸学会雑誌別冊1. 69. 222 (2000)