2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12460043
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
福田 雅夫 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (20134512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
政井 英司 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (20272867)
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Keywords | 環境汚染 / センサー / ポリ塩化ビフェニル / 転写制御 / 二成分制御系 / ビフェニル / Rhodococcus |
Research Abstract |
強力なPCB分解菌Rhodococcus sp.RHA1株において分解酵素誘導を支配する2つの制御遺伝子群bphS1T1及びbphS2T2の制御機構に関わる解析を行い以下の結果を得た。 1.bphS1T1、bphS2T2の誘導基質特異性と基質認識領域の解明(福田)では、互いに相同性の高いbphS1とbphS2中の共通の制限酵素部位を用いてキメラ遺伝子を作製し、各キメラタンパク質の基質特異性を解析した。その結果biphenylに対して応答するには、5末端から約1200bp下流に存在するBamHlサイトより上流の配列がbphS1由来である必要があることが明らかとなった。以上より、BphSタンパク質の基質認識部位は1598アミノ酸中N末から約400アミノ酸に絞られた。 2.BphSタンパク質によるBphTタンパク質リン酸化部位の解明(政井)では、BphS2のリン酸化部位について研究を行った。BphS1タンパク質と同様に、BphS2の推定リン酸化部位である1411番目のHisをArgに置換しチオレドキシンと融合したtrx-bphS2H1411Rを保持するプラスミドを構築し、各基質に対する誘導性を調べた。コントロールとして変異をかけていないtrx-bphS2を用いた。その結県、BphS2H1411Rではethylbenzenepに対する誘導性が失われていた。各BphS2タンパク質が発現していることはチオレドキシン抗体を用いたウエスタンブロット実験により確かめられた。以上のことからBphS1と同様にBphS2のHis1411はBphS2の誘導性において重要なアミノ酸であることが示された。 3.BphT1、T2の結合配列と結合様式の解明(福田)ではbphA1、etbA1、ebdA1の各転写開始点をプライマー伸長法によって決定した。その結果、それぞれの転写開始点は翻訳開始コドンの上流156bp、350bp、64bp上流であることが判明した。転写開始点の上流配列を解析した結果、-35付近に保存された配列が存在することが判明し、この配列がBphTの結合領域である可能性が示唆された。
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