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2001 Fiscal Year Annual Research Report

樹木の重力刺激対応とあて材形成機構に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 12460070
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

山本 福壽  鳥取大学, 農学部, 教授 (60112322)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 本間 環  鳥取大学, 農学部, 助手 (90294347)
船田 良  北海道大学, 農学部, 助教授 (20192734)
中村 輝子  日本女子大学, 理学部, 教授 (30060651)
Keywords圧縮あて材 / エチレン / トチノキ / 引張あて材 / メタセコイア
Research Abstract

木材形成およびあて材形成におけるエチレンの生理作用について、針葉樹(メタセコイア)および広葉樹(トチノキ)の苗木を用いて比較した。
針葉樹は2年生メタセコイア(Metasequoia glyptostroboides)を、広葉樹は3ヶ月生トチノキ(Aesculusturbinata)苗木を用いた。圧縮あて材(針葉樹)および引張あて材(広葉樹)形成を促すために、苗木を45゜に傾斜させた。2週後、苗木を反対側に45゜の角度で傾斜させ、苗木の上下の位置を逆転させた。その後メタセコイアは7週間、トチノキは6週間おいた。その間、傾斜した幹の上下の形成層から発生するエチレンを測定するとともに、幹の横断面から、実験期間中に形成される木部量と、圧縮あて材(メタセコイア)と引張あて材(トチノキ)の量的な計測を顕微鏡によって行った最初の2週間の傾余処理で、メタセコイアの幹の下側におけるエチレン放出量は上側より多かった。一方、トチノキの幹の上側からのエチレン放出量は下側を上回った。反対方向に傾斜させた後、旺盛なエチレン放出を示す部立は逆転し、メタセコイアでは新たな下側からのエチレン放出が活発になった。一方トチノキでは新たな上側からのエチレン放出が増加したさらに木材形成およびあて材の形成は両樹種とも活発なエチレン放出が認められる側で顕著であり、実験前半、後半を通じて、常にメタセコイアでは下側が、トチノキでは上側がそれぞれの反対側に勝った。これらの結果から、エチレンは活発な木材形成とともにあて材形成に重要な役割を果たしていることが予想できる。しかしながらエチレシは形成層における細胞分裂に関与しているのか、あるいは圧縮あて材、もしくは引張あて材の分化に関与しているのかは断定できないため、この点は次年度、検討する必要がある。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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