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2002 Fiscal Year Annual Research Report

八放サンゴ類シゲミカタトサカレクチンの構造と生理的多機能性

Research Project

Project/Area Number 12460094
Research InstitutionSchool of Fisheries Sciences, Kitasato University

Principal Investigator

神谷 久男  北里大学, 水産学部, 教授 (80011964)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小池 一彦  北里大学, 水産学部, 講師 (30265722)
神保 充  北里大学, 水産学部, 講師 (10291650)
酒井 隆一  北里大学, 水産学部, 助教授 (20265721)
丸山 正  (株)海洋バイオテクノロジー研究所, 主任研究員
村本 光二  東北大学, 農学部, 教授 (90157800)
Keywordsシゲミカタトサカ / レクチン / 共生藻 / Symbiodinium / 共生
Research Abstract

シゲミカタトサカレクチンSLL-2のSymbiodinium以外の微細藻に対する形態変化能を調べたところ、SLL-2に対する反応は種類によって様々で、なんら影響を受けないもの、細胞が破壊されるもの、細胞が凝集し増殖が抑制されるものとがあった。Cy2結合SLL-2を作成して調べたところ、Symbiodiniumその他の微細藻のいずれの場合でも藻体表面にSLL-2が結合することを確認した。一方、Con-A、UEA-IのいずれもSymbiodinium細胞に対する結合性は無いか、ごく弱いものと判定された。また、両レクチンは遊泳細胞を栄養細胞に変化させる効果を示したが、その反応性および持続性はSLL-2よりはるかに弱かった。また、Symbiodinium細胞壁成分中にはCy2-SLL-2と結合し、D-ガラクトースで阻害されるリガンドが存在することを確認した。
天然SLL-2の分子量とcDNAから推測されるアミノ酸配列との差、3Kに相当する成分の本体を確認できなかったが、チロシナーゼによって紫外部吸収が変化することからSLL-2分子中にDopaの存在が推測された。この結果からアミノ酸配列中のTyr残基が修飾を受けてSLL-2ではDopaとなっており、さらに付加物が結合して3K成分を形成しているものと推測される。
一方、沖縄で採集した八放サンゴ類から直ちに抽出液を作成して、抗SLL-2血清とのウェスタンブロット解析を行ったところ、すべての八放サンゴ類でバンドが検出されたが、いずれも100kDa以上の高分子成分であった。この結果は、抗血清に反応する抗原が様々な種に存在していることを示しているが、SLL-2とは異なる挙動を示した。これらの結果はSLL-2がシゲミカタトサカなどSinularia属に特異的なレクチンであることを示唆している。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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