2001 Fiscal Year Annual Research Report
先天性肝線維症+カロリ病の病理学的,分子生物学的検討-動物モデルとの比較を中心に-
Project/Area Number |
12470044
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中沼 安二 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (10115256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
常山 幸一 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10293341)
原田 憲一 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30283112)
佐々木 素子 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (70225895)
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Keywords | 先天性肝線維症 / カロリ病 / 体染色体性劣性遺伝 / PCKラット / 細胞増殖 / アポトーシス / 肝内胆管 / cDNAマイクロアレイ |
Research Abstract |
先天性肝線維症(CHF)+カロリ病の動物モデルPolycystic kidney(PCK)ラットを用い、CHF+カロリ病の発生プロセスとその病態を検討した。日本チャールズリバー社より入手したPCKラットおよび対照ラット(Crj : CD)を金沢大学医学部附属動物実験施設でSPFで飼育し、コラゲナーゼ還流法により胆管樹を作成し、その後コラーゲン上培養法を用い、肝内胆管上皮細胞を単離、培養し、セルラインを作成した。その後、cDNAマイクロアレイを用い、PCKラットの培養胆管上皮細胞における遺伝子発現を網羅的に解析した.すなわち、PCKラットおよび対照ラット(Crj : CD)の培養胆管上皮細胞より全RNAを抽出後,cDNAを合成し,Atlas^<TM> Glass Microarray(CLONTECH)を用いて,1081種類の遺伝子の発現量を比較検討した.PCKラットで最も発現が亢進していた遺伝子はglycine transporteであった.サイトカイン・増殖因子関連では,PCKラットでbFGF, TGF-βの過剰発現があり,肝線維症への関与が示唆された.また,junD, thymidine kinaseの発現量増加,glutathione peroxidaseの発現量減少がみられ,胆管上皮の細胞増殖促進やアポトーシスなどへの関与が疑われた.肝細胞の分化や再生に関与するannexin 1やPRL-1は,PCKラットで発現量が減少していた.今後,各因子の生物学的意義と発現異常の遺伝子解析を検討する.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yasuni Nakanuma: "Polycystic kidney rat is a novel animal medel of Caroli's disease associated with congenital hepatic fibrosis"Am J Pathol. 158(5). 1605-1612 (2001)
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[Publications] Yasuni Nakanuma: "Spontaneous occurrence of chronic non-suppurative destructive cholagitis and antimito chondrial auto antibodies in MRL/lpr mice : Possible animal model for primary biliaru cirrhosis"Pathol Int. 51(6). 418-424 (2001)