2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12470058
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
山本 哲郎 熊本大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60112405)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西野 憲和 九州工業大学, 工学部, 教授 (40145165)
中山 仁 熊本大学, 薬学部, 教授 (70088863)
千場 梅子 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (50109691)
|
Keywords | S19リボソーム蛋白 / 白血球走化因子 / C5aアナフィラトキシン / C5aリセプター / リセプターアンタゴニスト |
Research Abstract |
S19リボソーム蛋白(RP S19)2量体の多核球C5aリセプターに対するアゴニスト作用をアンタゴニスト作用年切替る分子内の部位を同定した。 RP S19 C末端部の18アミノ酸残基からなるペプチドは単球のC5aリセプターにアゴニストとして作用して走化性を示す一方、多核球にはC5aリセプターアンタゴニストとして作用して走化性を抑制した。単球及び多核球双方にC5aリセプターアゴニストとして作用するC5aのアナログペプチドに、RP S19 C末端の12残基を接続したキメラペプチドは、多核球のC5aリセプターに対してのみアンタゴニストに変貌した。このペプチドのC末端部を1残基ずつ削ってゆくと、2残基目のLysを失ったところで、再びアゴニストに変換された。これらのペプチドを用いた実験から、RP S19 C末端部IAGQVAAANKKがアゴニストをアンタゴニストへ切替える部位であると同定した。 これを確認するために、C末端4残基を欠失させたRP S19組換え体を作成し、2量体を調製したところ、この変異2量体はin vitro及びin vivoにおいて、単球のみならず多核球に対してもい走化性及び浸潤反応を惹起させた。一方、野生型RP S19 2量体は、これまでの報告通り、単球にのみ反応を惹起させた。 多核球膜に存在するど思われる上記切替え部位に結合する蛋白質(走化抑制リセプター補助因子)を解明するために、末梢血多核球分画、及び、単球分画からそれぞれmRNAを分離して、cDNAを調製し、多核球には発現があるが単球には発現のないcDNAのサブストラクション・ラィブラリーを調製した。
|
Research Products
(1 results)