2001 Fiscal Year Annual Research Report
Leukotoxin代謝系の解明と代謝物による細胞傷害の分子生物学的研究
Project/Area Number |
12470135
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
石崎 武志 福井医科大学, 医学部, 教授 (80151364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飴島 慎吾 福井医科大学, 医学部, 助手 (60262614)
松川 茂 福井医科大学, 医学部, 助教授 (00092809)
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Keywords | ロイコトキシン / リノール酸 / ディオール / cyclin dependent kinase / セルサイクル |
Research Abstract |
リノール酸を加水分解し、ロイコトキシン(Lx),isoロイコトキシン(Lx^6),ロイコトキシンデイオール(Lx-diol)、isoロイコトキシンデイオール(Lx'一diol)をHPLCを用いて分離精製し実験に供した。 1)Lxによる肺動脈血管内皮細胞活性化-Nitric oxideとSuperoxide anion生成作用の直接証明 培養ヒト肺動脈血管内皮細胞はLx刺激によってNOをLx濃度依存性(Lx100nMから10μMまで)に生成した。これはL-NMMA存在下や細胞外Caイオン除去で完全に抑制された。なお、NOは化学発光法と[14C]L-citrulline測定法とによった。LxはeNOS刺激作用を保持するという結論を得た。また、培養ヒト肺動脈血管内皮細胞はLx刺激によってSuperoxide anionをLx濃度依存性(Lx10μMから100μMまで)に生成した。これはアロプノールやSOD存在下で有意に抑制された。なお、Superoxide anionはhydoroethidineのethidium bromideへの変換率で測定した。Lxは細胞膜キサンチンオキシダ・ゼを活性化してSuperoxide anionを生成するものと思われた。これらはbioactive lipidとしてのLxの細胞効果と考えることが出来る。 2)Lxによる細胞周期停止機構 Lxは培養ヒト肺動脈血管内皮細胞の細胞周期をG1期で停止させていることを既に報告した。その機序はCyclin-dependent kinase inhibitor(p161NK4A、p191NK4D, p21CIP1、p27KIP1のmRNAと蛋白増加)が関与していることも明らかにしてきた。さらに検討を加え、今年度はp161NK4Aの発現上昇にはEts/EtsおよびIdIが密接に関与することを見いだした。すなわち、Lxはpremature senescenceに関与すると考えられる結果であった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] S Okamura, T.Ishizaki, et al.: "Leukotoxin-activated human pulmonary artery endothelial all produces nitric oxide and superoxide anion"Pulm.Pharmacol.& Ther.. (2002)
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[Publications] 若林聖伸, 松川茂, 石崎武志他: "肺動脈血管内皮細胞におけるリノール酸エポキシド (Leukotoxin : Lx)による細胞周期停止機構"生化学. 73(8). 840 (2001)
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[Publications] 松川茂, 若林聖伸, 石崎武志: "リノール酸エポキシド(9, 10-epoxyoctadecenoic acid : Lx)のproteasome活性抑制作用と解毒"生化学. 73(8). 840 (2001)
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[Publications] M.Wakabayashi, T.Ishizaki, et al.: "Cellular response of human pulmonary endothelial cells to linoleic acid and its epoxide derivatives"J.Jap Respir.Soc.. 39(12). 148 (2001)