2001 Fiscal Year Annual Research Report
酸素環境変化により周産期肺に発現変動する遺伝子の転写制御と機能に関する研究
Project/Area Number |
12470216
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
高橋 勇二 東京薬科大学, 生命科学部, 助教授 (20154875)
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Keywords | ストレス応答 / CREB / ATF / 転写調節因子 / 胎児 / 酸素ストレス / 高浸透圧ストレス |
Research Abstract |
本研究では、「周産期に起こる肺の再組織化は、酸素環境変化が引き金になり、ストレス応答シグナル伝達因子群の活性化、アポトーシスによる特定細胞の消失と細胞外基質の再構成という段階を経ておこなわれる。」上記仮説に基づいて、これまで申請者らが同定してきた遺伝子群の機能解明を、転写制御機構の解析、および、タンパク質の機能ドメインの解析という観点から行う。そして、周産期の肺に起こる機能転換と再組織化の分子機構を解明することを研究目的とし、以下の結果を得た。 1、マウスATFx遺伝子構造の解析 マウスゲノムデータベースからATFx遺伝子解析し、その整合性を検討するとともに、実験的に転写の開始点、Exon、および、Intron構造を決定した。 2、ペプチド抗体の作成 マウスとラットのcDNAの配列からアミノ酸配列を推定し、マウスとラットに共通でATFxに特異的なアミノ酸配列を選定し、その配列を抗原として抗体を作製した。抗体の特異性を検討したところ、本抗体は、大腸菌内で発現させたタンパク質には反応するが、哺乳動物細胞内で発現したATFxには反応しないことが明らかとなった。 3、細胞内局在の検討 ATFxがストレス応答に関与していることを推定し、高酸素ストレス、および、高浸透圧ストレスを負荷し、細胞内局在の変化を検討した。その結果、ATFxは核内に局在し、高浸透圧ストレス負荷により細胞質に移行することが明らかとなった。のリン酸化状態を検討する。
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