2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12470239
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宮川 周士 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90273648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 博 日本ハム, 中央研究所, 研究員
岡部 勝 大阪大学, 遺伝情報実験施設, 教授 (30089875)
白倉 良太 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00116047)
福田 大輔 ニッショー, 総合研究所, 研究員
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Keywords | Factor I / C1-INH / 補体制御因子 / ブタ血管内皮細胞 / 細胞傷害性試験 |
Research Abstract |
異種移植 におけるGRAFT内での補体制御に必要な抑制因子の再検討をおこなった。 Factor Iに関しては、全長をDAF(CD55)のPI-anchorにつなぎ、CHO細胞およびブタ血管内皮細胞上での発現に成功した。発現ベクターには、chick beta actinのpromoterをもつpCAGGSを使った。遺伝子導入にはリピッド法 をもちい、安定発現株の樹立を得た。ブタの血管内皮にこのFactor Iを発現した(株)は低発現のものしかとれなかった。それでも、ヒトの血清をつかった細胞傷害性試験では、20%血清に対しては約40%、40%血清に対しては約10%補体の攻撃性を抑制することが判明した。一方、十分なFactor Iの発現を得られたCHO細胞の株では、20%血清および40%血清に対して補体活性を約60%抑制することが判明した。また、次にこの分子のlight chainだけをPI-anchorにつないだ形のものを作製し、同じくpCAGGSに組み込み、CHO細胞での発現に成功している。 C1-INH-関しても、全長をPI-anchorにつなぎ、CHO細胞およびブタ血管内皮細胞上での発現に成功した。CHO細胞上では75%、ブタ血管内皮細胞上では60-65%の補体抑制効果を示した。また、この分子の機能ドメインだけをPI-anchorにつなぎ、CHO細胞およびブタ血管内皮細胞上での発現に成功している。 MCPに関しては、SCR2-3とSTドメインを同じくDAF(CD55)のPI-anchorにつないだ構築のものをつくった。
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