2000 Fiscal Year Annual Research Report
DNAマイクロアレイ法を用いた癌の包括的悪性度診断法の確立
Project/Area Number |
12470241
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
井上 裕 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (90203249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 正樹 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (70190999)
定永 倫明 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (20304826)
渋田 健二 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (70253531)
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Keywords | DNAマイクロアレイ / 胃癌 / Cancer Chip / 癌の悪性度 / MMP-7 / ポイント診断 |
Research Abstract |
[目的]DNAマイクロアレイ法を用い胃癌の悪性度を規定する遺伝子(群)の検索を包括的に行う方法を開発し癌の悪性度診断を行い、予後評価の可能性を検討すること。 [方法]代表的な500種類の各種癌関連遺伝子(癌遺伝子、癌抑制遺伝子、増殖関連遺伝子等)が搭載されたTAKARA・Cancer Chipを利用して胃癌56症例由来の腫瘍組織と健常組織のmRNAを用い、マイクロアレイ解析を行い結果を臨床病理学的因子と比較検討した。 更に予後予測のために遺伝子に重み付けを行い各症例のポイント評価を行った。 [結果](1)臨床病理学的各因子と相関する遺伝子として(a)リンパ節転移:MMP-7,type III collagen, fibronectin precursor,(b)壁深達度:TGF beta, thrombospondin 2,fibronectin precursor(d)病期:MMP7等をそれぞれ抽出することができた。(2)遺伝子による重み付け〓をすることことで予後に関連する遺伝子を70種類抽出した。(3)重み付け点数化をすることで、各症例のポイント診断を行ったところ100点を超える症例はいずれも早期再発・転移をおこし予後不良であった。この中には従来の臨床病期評価では早期の症例も含まれた。一方1000点未満の症例はいずれも5年生存率が良好であった。(4)更に選択された遺伝子70種類によるクラスター解析により胃癌症例を5年生存群と早期再発死亡群に群別することが可能であった [まとめ]DNAマイクロアレイを用いて胃癌の発現プロフィルを検討した。その結果従来の病理組織学的因子と良く関連する遺伝子群を抽出することができた。更に、遺伝子重み付け点数化により各症例をポイント化することで予後を予測できることが示されマイクロアレイ法による診断が病理診断を越える可能性が示唆された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Inoue H et al: "Expression of tissue inhibitor of matrix metalloproteinase-1 in humanbreast carcinoma."Oncol Rep. 7. 871-874 (2000)
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[Publications] Kataoka A et al: "RT-PCR detection of breast cancer cells in sentinel lymph modes."Int J Oncol. 16. 1147-1152 (2000)
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[Publications] Mori M et al: "Prognostic impact of tissue inhibitor of matrix metalloproteinase-1 in esophageal carcinoma [In Process Citation]."Int J Cancer. 88. 575-578 (2000)
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[Publications] Mori M et al: "Altered expression of Fhit in carcinoma and precarcinomatous lesions of the esophagus."Cancer Res. 60. 1177-1182 (2000)
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[Publications] Yamashita K et al: "Clinical significance of matrix metalloproteinase-7 expression in esophageal carcinoma."Clin Cancer Res. 6. 1169-1174 (2000)
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[Publications] Shibuta k et al: "L-myc restriction fragment length polymorphism in Japanese patients with esophageal cancer."Jpn.J.Cancer Res.. 91. 193-203 (2000)