2000 Fiscal Year Annual Research Report
虚血心筋障害部位に対する細胞移植治療:ES細胞およびCD34+細胞同時移植の試み
Project/Area Number |
12470267
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
崔 禎浩 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (60312576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井口 篤志 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (90222851)
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Keywords | 心筋細胞移植 / ES細胞 / 再生医療 / 慢性心不全 |
Research Abstract |
広範な心筋ダメージの改善に胚幹細胞あるいは血管芽細胞同時移植が有効で実現性があるのかを探求するために分化誘導をを行った培養細胞移植を試行し長期生着可能な条件を決定し慢性期をも含めた心機能の回復改善をめざすことを目的としてすすめているが 現在、大阪大学大学院分子防御医学講座宮崎教授の協力により、129系統マウス由来のES細胞からG418耐性遺伝子を用い収縮能も持つcellだけを選択的に選別し組織培養を行えることがほぼ確認された。しかしながら、心筋移植に必要とされ得る3x106の絶対量の確保は十分量とは言えず、分離培養の生産性の効率化をすすめており、虚血心筋部位注入準備段階にある。また、同時にRat心筋障害モデルの作成をすすめており、 雄Fisher]ラットを用い麻酔後左側肋間開胸下に心臓を露出1cmの直径の-70℃のクライオプローブを用い左室前壁部に深度2mm凝固壊死部を作成を開始しており、現在採取した心標本を用いてパラフィン、凍結標本としてそれぞれ病理組織学的変化、微細構造を観察検討中であり当初計画されたように傷害部が非貫通性の組織傷害のため心室瘤とはなり得ない至適な心筋ダメージモデル作りのため、冷却時間、温度等を検討中である。 今後は心筋細胞移植群と非心筋細胞移植群(コントロール)の心機能評価を中心に移植後1週間,4週間で麻酔開胸下に超音波クリスタルプローブを使用するデジタル3次元超音波偏位測定システム(ソノメトリクス社)を用い局所壁運動,圧容積関係をパラメーターとした機能測定分析を行う予定である。
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