2000 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト脳動脈における平滑筋弛緩機構に関する研究-特にポタシウムチャネルとサイクリックヌクレオチドの役割について-
Project/Area Number |
12470297
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
尾上 尚志 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (70214195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐口 隆之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手
海渡 信義 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30224330)
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Keywords | 脳血管 / 弛緩反応 / サイクリックヌクレオチド / ポタシウムチャネル |
Research Abstract |
本研究の主目的は、ヒト脳動脈の平滑筋弛緩機構におけるポタシウムチャネルとサイクリックヌクレオチドの役割を解明することにある。ヒト脳動脈の標本は剖検例から採取する必要がある。最近の社会的背景として、剖検例からの摘出臓器の取扱いについて従来より厳格な規制がなされるべき状況となっている。そのため、本学でも新たに倫理委員会に答申し、摘出臓器の研究目的使用に関するマニュアルを作成中である。従って、ヒト脳動脈標本を用いる実験の再開は、次年度になる見込みである。 本年度は、ウサギ脳動脈を用いた実験を行った。主幹動脈の等尺性張力を測定する薬理学的解析から、一酸化窒素(NO)の平滑筋弛緩作用にポタシウムチャネルの活性化が関与する可能性が示唆された。 一方、脳微小動脈の薬理学的解析に必要な実体顕微鏡ビデオシステムを導入し、血管潅流装置のセットアップを行った。この装置を用いて、微小動脈の弛緩機構の解析を行っている。次年度は、ヒト微小脳動脈(穿通動脈)にも適用可能となる見込みである。
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