2001 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト脳動脈における平滑筋弛緩機構に関する研究…特にポタシウムチャネルとサイクリックヌクレオチドの役割について…
Project/Area Number |
12470297
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
尾上 尚志 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (70214195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳留 省吾 独協医科大学, 医学部, 教授 (50142485)
佐口 隆之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50277034)
海渡 信義 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30224330)
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Keywords | 脳血管 / 弛緩反応 / ポタシウムチャネル / サイクリックヌクレオチド |
Research Abstract |
本研究の主目的は、ヒト脳動脈の平滑筋弛緩機構におけるポタシウムチャネルとサイクリックヌクレオチドの役割を解明することにある。ヒト脳動脈の標本は剖検例から採取する必要がある。最近の社会的背景とし、剖検例からの摘出臓器の取扱いについて従来より厳格な規制がなされるべき状況となっている。そのため、本学でも新たに摘出臓器の研究目的使用に関するマニユアルを作成し、倫理委員会に答申中である。しかしながら、現時点をもって依然承認が確定されていない。そこで、倫理委員会を通過している独協医科大学法医学教室(徳留 省吾教授)との共同研究を平成13年10月より開始した。血管内皮機能は死後12時間、平滑筋機能は24時間前後で変化をきたすため、死後経過時間の短い症例を対象に実験を行う必要がある。前年度に行ったウサギ脳動脈(主幹動脈)を用いた実験から、一酸化窒素(NO)の平滑筋弛緩作用にポタシウムチヤネルの活性化が関与する可能性が示唆されたが、ヒト脳動脈でも同様の機序が認められるか否かを検討中である。また、実体顕微鏡ビデオシステムと血管潅流装置を用いて、微小脳動脈の弛緩機構の解析も合わせて行っている。
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