2001 Fiscal Year Annual Research Report
軟骨細胞の増殖、分化における細胞内カルシウムの役割とシグナル伝達系の解析
Project/Area Number |
12470309
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Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
越智 光夫 島根医科大学, 医学部, 教授 (70177244)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高尾 昌人 島根医科大学, 医学部, 助手 (30263536)
榎本 浩一 島根医科大学, 医学部, 助手 (70112125)
内尾 祐司 島根医科大学, 医学部, 講師 (20223547)
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Keywords | ATP / UTP / P2U受容体 / C1チャネル / 軟骨細胞 / カルシウム |
Research Abstract |
体重1.2kg日本白色家兎の膝から関節軟骨を採取後、軟骨細胞を単離し、24穴dishにおいて単層培養した。培養開始後3目、7目、10日後にmediumを廃棄し、各well内をリンゲル液で洗浄の後、0.1mMUTP溶液を0.5mlずつ加えた。(対照としてリンゲル液のみ加えた。)5分間37℃でincubateの後、エッペンドルフチューブに移し替え-20℃で冷凍保存しておいた。dishの底面に付着した軟骨細胞数をcountするために0.25%トリプシンを加えた。冷凍したsampleを解凍し、Luciferase Luciferin(40mg/ml)を検体1ml当たり20μlずつ加え、ルミノメーターで放出ATP量を測定した。UTPを加える前に、P2receptor blocker(スラミン)、Cl-channel blocker(Niflumic acid, DIDS)を各々加え、UTP induced ATP releaseの抑制効果をみた。これらの培養期間の違いによる差を検討した。 結果:Niflumic acidおよびDIDSによるUTP induced ATP releaseの抑制効果は、培養期間が長くなるとともに低下した。ただスラミンによるUTP induced ATP releaseの抑制効果は、培養7日目においてのみ低下した。関節軟骨細胞のP2 receptorやCl-channelの反応性は、単層培養期間中に変化した。
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