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2000 Fiscal Year Annual Research Report

自己硬化型細胞制御膜による骨組織再生と癒着防止に関する検討

Research Project

Project/Area Number 12470310
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

井上 一  岡山大学, 医学部, 教授 (70033206)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川井 章  岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (90252965)
原田 良昭  岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (80252964)
石川 邦夫  岡山大学, 歯学部, 助教授 (90202952)
竹内 一裕  岡山大学, 医学部, 助手 (30304306)
Keywords細胞遮断膜 / 癒着防止 / アルジネート膜 / アルギン酸ナトリウム / 塩化カルシウム / 骨伝導 / 骨芽細胞
Research Abstract

本研究は、アルギン酸ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水溶液の接触により形成されるアルジネート膜が、癒着防止作用を有する細胞遮断膜としての機能と、骨伝導性などの各種生理活性を誘導する担体としての有用性の検討を行うものである。
まず、in vitro実験として、ラットの背側皮膚切開の後、傍脊柱筋に損傷を加え、アルジネート膜の癒着防止効果について、そのまま被覆した対照群とアルジネート膜群で、3日と1、3、6週にて評価を加えた。それによると、3日と1週では、アルジネート膜による空間占拠が認められているが、異物巨細胞の出現も認めている。3、6週では、アルジネート膜の吸収が進み、一部に線維化が起こっていたが、対照群に比し軽度であった。また炎症抑制効果を想定し、ステロイドの添加を試みている。本実験は、担体としてのアルジネート膜の有用性を検討することにつながるものと考えている。
また、ビーグル犬を用い、椎弓切除による腰部脊柱管開放を行い、臨床的に大きな問題となる神経周囲の癒着防止効果を検討している。経過観察期間は短いものの、先の実験結果と同様と考えており、今後更なる長期の観察を継続していく予定である。
同時にin vitro実験として、骨芽細胞(ROS17/2.8)を用い、アルジネート膜の細胞活性への影響について、ALPおよびオステオカルシンをマーカーとして検討している。培養に際し、各種濃度のアルジネート膜を形成した後、細胞を播種する。その後これら細胞および培養液中のこれらの活性について検討した。今のところこれらに対する有意な影響は認められていない。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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