2001 Fiscal Year Annual Research Report
産婦人科領域におけるステロイドホルモン産生に関する分子生物学的研究
Project/Area Number |
12470338
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
菅原 照夫 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40250451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 信彦 北里大学, 獣医学部, 助教授 (10209223)
藤枝 憲二 旭川医科大学, 医学部, 教授 (60173407)
櫻木 範明 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (70153963)
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Keywords | StAR / SF-1 / DAX-1 / CO-activator / RIP140 / AhR / steroid hormone / endometrial carcinoma |
Research Abstract |
SF-1のCo-factorの同定 StARの発現に関与する因子は転写活性を高めるSF-1と、転写活性を抑制するDAX-1だけである。イーストのtwo-hybridシステムの系でSF-1とDAX-1関連遺伝子のクローニングをした。クローニングした遺伝子はエストロゲン受容体のCo-factorであるRIP140と判明した。クローニングした遺伝子RIP140についてStAR遺伝子プロモーター活性の影響を調べ、StAR遺伝子との発現に関与することを明らかにし、ステロイドホルモンの産生を制御することを明らかにした。 StAR遺伝子のダイオキシンによる影響 StAR遺伝子のプロモーター領域の解析をし、ダイオキシン応答配列を遺伝子解析により明らかにした。ダイオキシン受容体の発現を卵巣および精巣、副腎などステロイドホルモン産生臓器において解析し、ダイオキシン受容体がStAR遺伝子の発現に関与し、その作用はプロモーター領域に働き、StAR遺伝子のプロモーター活性を高めることにより、StAR遺伝子の発現を高めることを明らかにした。 StAR遺伝子婦人科腫瘍における発現 ステロイドホルモンの産生にはStAR遺伝子およびStARのホモログ遺伝子であるMLN64の発現が必須の因子である。ステロイドホルモンに感受性のある子宮体部癌で、StAR遺伝子の発現を調べ、StAR発現を明らかにした。 コレステロールの合成 ステロイドホルモンの合成はコレステロールからなされる。ステロイドホルモン合成の器質となる。コレステロールの合成を解析した。合成酵素の一つであるΔ5脱不飽和化酵素の組織発現を明らかにした。また、コレステロール合成酵素であるΔ5脱不飽和化酵素をクローニングし、遺伝子解析し、プロモーター活性を明らかにした。
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[Publications] Teruo Sugawara: "RIP140 modulates transcription of the Steroidogenic Acute Regulatory Protein gene through interaction with both SF-1 and DAX-1"Endocrinology. 142. 3570-3577 (2001)
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[Publications] Teruo Sugawara: "The effect of the arylhydrocarbon receptor on the human steroidogenic acute regulatory gene promoter activity"J Mole Steroid Biochem. 78. 253-260 (2001)
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[Publications] Teruo Sugawara: "Molecular cloning and structual analysis of human C5 desaturase"BBA. 1533. 277-284 (2001)
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[Publications] 菅原照夫: "新女性医学体系 第17巻 性の分化とその異常"中山書店. 244-253 (2001)