2000 Fiscal Year Annual Research Report
唾液腺細胞のシグナル応答における情報分子の可視化とその機能解析
Project/Area Number |
12470391
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
東城 庸介 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90111731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 貴雄 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (20326549)
根津 顕弘 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (00305913)
谷村 明彦 北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (70217149)
荒川 俊哉 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (40306254)
田隈 泰信 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (40095336)
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Keywords | 唾液腺細胞 / カルシウムイオン / イノシトール1,4,5-三リン酸 / C-キナーゼ / SNARE蛋白貭 / GFP / 可視化 / 開口分泌 |
Research Abstract |
1.ラット耳下腺腺房細胞で発生するCa^<2+>ウエーブを可視化した。分泌顆粒のない細胞の反応パターンはコントロール細胞と同じであった。ウエスタンブロット、RT-PCR法を用いて顆粒膜のIP_3受容体およびリアノジン受容体を解析したが、これらの受容体の存在を確認することはできなかった。 2.培養ヒト耳下腺細胞(HSY細胞)にGFPとC-キナーゼの融合蛋白質を発現させ、アゴニスト(ATP)刺激に伴うC-キナーゼの細胞内動態を可視化した。C-キナーゼは細胞内Ca^<2+>濃度の変化(オシレーション)に対応して膜への移動と細胞質への戻りを繰り返した。ホルボールエステルによる膜への移動は非可逆的であった。 3.IP_3受容体タイプ3をコードするcDNAとGFPのcDNAとを結合し、GFP-IP_3受容体融合蛋白質の発現ベクターを作製した。このベクターをHSY細胞に導入し、IP_3受容体の細胞内分布とアゴニスト刺激に伴う分布変化を可視化した。IP_3受容体は小胞体と思われる膜構造に分布することが確認された。アゴニスト刺激による分布変化は認められなかった。 4.VAMP-2,SNAP-23,Syntaxin-4などのSNARE蛋白質とGFPの融合蛋白質をHSY細胞に発現させ、細胞内動態を可視化した。SNAP-23は細胞質に均一に発現したが、Syntaxin-4と共発現するとSyntaxin-4の局在部位に移行した。VAMP-2はゴルジ野に発現し、Syntaxin-4とは強く結合したが、SNAP-23との結合は弱かった。
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