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2002 Fiscal Year Annual Research Report

三次元再構成培養による歯根嚢胞モデルを用いた嚢胞上皮の分化増殖に関する研究

Research Project

Project/Area Number 12470408
Research InstitutionThe Nippon Dental University

Principal Investigator

五十嵐 勝  日本歯科大学, 新潟歯学部, 助教授 (90168104)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 横須賀 孝史  日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (10277600)
北島 佳代子  日本歯科大学, 新潟歯学部, 講師 (00177841)
Keywords細胞培養 / 三次元培養 / 歯根嚢胞 / マラッセ上皮残遺 / 嚢胞上皮 / 分化 / 増殖 / 組織標本
Research Abstract

本研究の目的は、歯根膜内のマラッセ残存上皮と線維芽細胞を用い、上皮構造に類似した三次元構築を行い、上皮細胞の分化窩底や組織構造を検索することである。生後約6ヶ月のブタの下顎骨を入手し、第1、第2乳臼歯を分割抜去後、実体顕微鏡下で歯根の中央1/3相当部から歯根膜組織を剔削採取した。37℃、CO_2下で初代培養を行った。得られた線維芽細胞をコラーゲンゲル培養し、上皮細胞を0.8x10^5/mlの割合で表面に播種した後、air-medium interfaceで1,2,3,4週の培養を行った。実験終了後、標本は一部からパラフィン切片を作製し、HE染色、マッソントリクローム染色を施した。残りの一部はOCTコンパウンドで包埋後に凍結切片を作製し、免疫染色を施して光顕で観察した。なお、コントロールとして、ブタ歯肉のパラフィン切片と凍結切片を使用した。
肉眼的には培養後1日目にはコラーゲンゲルの厚さが減少して垂直的に薄くなったが、水平的には収縮せず、1〜4週の経時的観察でも大きさに変化がなかった。また、上皮を播種しない例では、透明感が継続してみられたが、上皮播種のものでは1週後にはやや白色を帯び、不透明化を示した。HE染色所見では、1週後において上皮細胞は重層扁平化を示し、多層構造を示したが、2,3,4週では細胞が分離を呈しバラバラになる所見を呈した。免疫染色によれば、上皮細胞はコントロールのブタ歯肉と同様のケラチンを発現した。この上皮層は2週目より細胞間の離開状態がみられ、細胞が散在する様相が観察された。さらに3,4週では、下層のゲル内培養を行った線維芽細胞層の厚みが減少傾向を示し、上皮には散在化の著しい部分やゲル層の極端に薄い例もみられた。歯根膜から得られた線維芽細胞と上皮細胞を用い、コラーゲンゲル内培養による三次元培養を行った組織は、歯肉に類似した形態とケラチン発現を示したが、経時的に細胞の分散化がみられ、歯肉のような強固な細胞間結合はみられなかった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 五十嵐 勝 他: "コラーゲンゲル内培養を行った歯根膜由来細胞の経時的変化"日本歯科保存学雑誌. (発表予定).

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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