2001 Fiscal Year Annual Research Report
新概念に基づくインプラント治療シミュレーションシステム
Project/Area Number |
12470417
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
十河 基文 大阪大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70314391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 秀明 大阪大学, 歯学研究科, 助教授 (00263301)
玉川 裕夫 大阪大学, 歯学部・附属病院, 助教授 (50127255)
前田 芳信 大阪大学, 歯学部・附属病院, 教授 (10144510)
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Keywords | インプラント / CT / 光印象 / 診断 / シミュレーション / 顎骨形態 / 手術支援 / 術前審査 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き,同じく下顎臼歯部片側遊離端欠損の患者を研究対象とした.昨年は,口腔内印象後歯列模型(研究用模型)の光印象採得を行い非接触型高速3次元形状計測装置により光切断法にてデータの採得を行い,そのデータを手作業で空間点群処理(間引き)を行い,本年度はその自動化を試みたが難しく確実な成果には至っていない.一方,顎骨のCTデータを歯列模型データの上に歯列データの重ねを手作業ではある昨年度は行った.本年度はその自動化を試みたが同じく誤りのない処理ならびに高速化にはまだ至っていない.しかし,精度の検証は行い,その誤差には問題は無かった. 先の自動化よりもむしろ本年度の研究成果は,それは顎骨のCTデータと歯列のデータの重ね合わせデータにおいて,コンピュータ画面上でバーチャルに最終的な歯のワックスアップを行うことができた.歯冠形態は抜去天然歯牙を1歯あたり10本のデータを採得しその平均的外形を求めた.それを利用して,反対側の大きさ,ならびに臨在歯に調和するような大きさに拡大ならびに縮小を行った.この歯冠の下部にインプラントフィクスチャーを設定するのであるが,円筒型の外形のフィクスチャーをコンピュータモデル内で手作業の設定ではあるが可能となった. 現在は,さらに,下顎運動(咀嚼運動)を加味しその運動で生じる応力解析を行えるのではないかと駆使している.また,バーチャルで行えたインプラントの植立からその植立を可能とする手術用ジグの開発を行ってる.
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