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2001 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト悪性黒色腫細胞より抽出された腫瘍増殖抑制因子に関する研究

Research Project

Project/Area Number 12470436
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

乾 真登可  三重大学, 医学部, 助教授 (70159961)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 村田 琢  三重大学, 医学部・附属病院, 助手 (80242965)
野村 城二  三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (80172815)
Keywords悪性黒色腫 / 腫瘍増殖抑制因子 / beta2 microglobulin
Research Abstract

1.ヒト悪性黒色腫細胞MMN9の培養上清を遠沈・濃縮行い、陰イオンクロマト、および2段階でのゲル濾過クロマトを経て、MMN9細胞に対して増殖抑制活性を持つ画分を精製した。蛋白シークエンスの分析の結果、活性画分はbeta 2 microglobulin(B2M)と94.1%のホモロジーを持ち、B2Mであることを確認した。
2.ヒト尿より精製されたB2Mを用いてMMN9細胞に対する効果を検討した。B2Mは濃度依存性で、10-20μg/mlで強い増殖抑制活性をもつ。しかし、効果が現れるまでの作用時間は他の抗癌剤に比べ長く、72-96時間を要した。48時間では細胞形態に変化を示さず、60時間以降に細胞死が急速に進行する。
3.続けて、他のメラノーマ細胞(PMP,MAA)、扁平上皮癌細胞(KB)、正常線維芽細胞(HF)に対する効果を検討した。B2Mは20μg/ml作用72時間後で順に78.6、56.7、54.1、101.3%の効果を示した。正常細胞に効果を示さないことより悪性腫瘍特異的に効果を示していると思われた。
4.B2Mは白血病細胞でカスパーゼ依存性に効果を示すと報告されているが、bcl-2 familyとの関係は不明であるため、MMN9細胞で発現の確認されているbcl-2およぴbakについて検討を行った。興味あることにapoptosisを抑制するbcl-2の発現が強くなっており、また、caspase阻害剤のZ-VAD添加によりB2Mの効果は抑制されていた。現在、さらに検討を進めている。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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