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2000 Fiscal Year Annual Research Report

口腔癌の進展における癌間質の影響に関する研究

Research Project

Project/Area Number 12470439
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

林堂 安貴  広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70243251)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡本 哲治  広島大学, 歯学部, 教授 (00169153)
Keywordsがん浸潤・転移 / 細胞遊走 / 蛋白分解酵素 / 線維芽細胞
Research Abstract

これまで,線維芽細胞が扁平上皮癌細胞のin vitroでの浸潤能を強く亢進させることを明らかにし,線維芽細胞培養上清より口腔癌細胞の遊走を促進する因子の分離を試み,熱及び還元に比較的安定な既知の細胞遊走促進因子とは異なる約50kDaの蛋白FDMFを分離した.さらにFDMFの細胞遊走促進活性はチロシンキナーゼ阻害物質のゲニステインで強く抑制されることより,その作用発現にチロシンキナーゼによる細胞蛋白のリン酸化の関与が推測された.また,本蛋白は百日咳毒素によってもその活性が阻害された.現在までのところ,FDMFはGi蛋白共役受容体を介しチロシンキナーゼを活性化し細胞骨格系を制御して細胞の運動能を亢進させていると考えている.
また線維芽細胞培養上清中には扁平上皮癌細胞のウロキナーゼ型プラスミノゲンアクチベーター(u-PA)とマトリックスメタロプロテアーゼ9(MMP-9)産生を亢進させる画分を含んでいることに加え,線維芽細胞が扁平上皮癌細胞のマトリックスメタロプロテアーゼ2(MMP-2)活性化能,特に膜型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT1-MMP)発現を亢進させることを見いだしている.このことから間質の線維芽細胞が扁平上皮癌細胞の運動能と蛋白分解活性を亢進し,扁平上皮癌の浸潤・転移を促進している可能性が考えられた.
今後,FDMFの一次構造を決定するとともに,線維芽細胞培養上清中より扁平上皮癌細胞の蛋白分解活性亢進画分の分離・精製を行うことを計画している.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Nii,M. et al.: "Suppression of Metastasis by Tissue Inhibitor of Metalloproteinase-1 in a Newly Established Human Oral Squamous Cell Carcinoma Cell Line."Int.J.Oncol.. 16. 119-124 (2000)

  • [Publications] Yamanaka.T. et al.: "Isolation and Serum-free Culture of Epithelial Cells Derived from Epithelial Rests of Malassez in Human Periodontal Ligament."In Vitro Cell Dev.Biol.Anim.. 36(8). 548-553 (2000)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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