2002 Fiscal Year Annual Research Report
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12470463
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
竹馬 聡 長崎大学, 歯学部附属病院, 助手 (50244075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 光孝 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (70047801)
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Keywords | リモデリング / 応力解析 / 有限要素モデル |
Research Abstract |
矯正的な歯牙移動時における歯槽骨ならびに周囲顎骨の組織反応に関する研究報告は多く認められるが、骨リモデリングの組織動態とそれらが顔面骨格へ及ぼす影響に関する報告はほとんどない。組織形態計測学的手法ならびに応力解析により、歯科矯正力がラットの顎顔面骨のリモデリングへ及ぼす影響を検討した。通常食により飼育した20週齢Wistar系ラットを矯正力の作用期間(2週、3週、4週)により各群10匹の3群に分類し、上顎右側第一臼歯と第二臼歯の歯間部に直径0.030inchのエラスティクスを挿入し、臼歯の相反移動を試みる。左側は対照側とした。と殺の9日前より2日間テトラサイクリン20mg/kgを大腿部に筋注し、4日後から2日間、カルセイン10mg/kgを皮下注し、硬組織に二重標識を行う。ラットを断頭、と殺後、軟X線写真撮影を行い、さらに上顎骨の形態計測を行う。通法により未脱灰標本ブロックを作製し、レーザー顕微鏡により組織形態計測を行う。顕微鏡による連続切片画像を三次元構築し、ラット上顎ならびに顔面頭蓋骨の有限要素モデルを作製する。矯正力作用時の応力分布の計算と解析を行い、組織形態計測により得られたリモデリングのパラメターとの相関について検討した。
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