2000 Fiscal Year Annual Research Report
再興感染症としてのPasteurella症の発生状況調査とPCR法による疫学調査
Project/Area Number |
12470531
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
荒島 康友 日本大学, 医学部, 助手 (10167231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 公敏 日本大学, 医学部, 助手 (90204461)
熊坂 一成 日本大学, 医学部, 助教授 (20096803)
河野 均也 日本大学, 医学部, 教授 (60059368)
池田 忠生 日本大学, 医学部, 助教授 (00096760)
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Keywords | Pasteurella症 / パスツレラ症 / 再興感染症 / 人獣共通感染症 / 発生状況 / PCR法 / 疫学調査 |
Research Abstract |
本年度の研究実績は、予定の順に以下のごとく示す。 1.臨床研究研修指定病院をメインにしたP.属菌の臨床分離状況について:この研究については、本年は日大病院における検出状況についての調査を行い、1.1984年から1999年に日本大学板橋病院の呼吸器系の検体からPasteurella spp.の分離された17症例(第49回日本感染症学会東日本地方会総会.2000)、2.ZoonosisのTV放映後に問い合わせのあった患者症例の検討(第70回日本感染症学会西日本地方会総合.2000)、2学会にて発表を行った。 そして、来年度に前回のアンケート調査から正に10年目にあたるため比較しやすいことから、本項目の本格的な研究は平成13年度に繰り返すこととした。 2.各種ぺット・野生動物におけるP.属菌の保有状況:本年度は、症例の追跡に追われたため、十分な動物種、および検体数の収集が困難であったことから、平成13年度に継続して行う。 3.世界初症例の報告について:P.haemolyticaの脾膿瘍を伴った敗血症の福岡大学の症例について、疫学的検討および細菌学的検討を協同で行い、世界初症例であった。そこで、現在、Lancetに投稿準備中である。尚、1.で発表を行った演題についても現在、投稿準備中である。 以上、頭書目的の約7〜8割方は達成できたと考えている。 また、本年度の残りの部分の研究は平成13年度に行う。
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Research Products
(2 results)