2001 Fiscal Year Annual Research Report
災害多発県における災害時看護指針の作成と看護支援ネットワークに関する研究
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12470537
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Research Institution | Kochi-women's Univ. |
Principal Investigator |
山田 覚 高知女子大学, 看護学部, 教授 (70322378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 郁 高知女子大学, 看護学部, 教授 (60176419)
梶本 市子 高知女子大学, 看護学部, 教授 (80141654)
山崎 美惠子 高知女子大学, 看護学部, 教授 (70112555)
岸田 佐智 高知女子大学, 看護学部, 助教授 (60195229)
小寺 栄子 高知女子大学, 看護学部, 教授 (20233918)
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Keywords | 災害看護 / 看護の役割 / 看護支援ネットワーク |
Research Abstract |
本研究の平成13年度の目標およびその研究実績は以下の4点である。 1.現状の課題の明確化と望ましい災害看護支援ネットワーク体制のあり方の模索 アンケートの分析から、災害看護への取り組みが管理者層に留まっている傾向があり、今後はスタッフ層へと実践を広めていくための動機づけと教育訓練が必要であることが明らかとなった。また実際体験に基づいた必要性の認識やノウハウを伝え、これらの体験を掘り起こし体系化していくことが重要であり、訓練参加への経験は日常の業務の中での取り組みに影響しており、平常時の訓練への参加が必要である。また各職場では、災害や非常事態に備えた組織作りに取り組んではいるが、自組織内での活動に留まり、地域の他組織や各種団体との連携にまで至っておらず、今後は、災害に備えた地域内の組織間ネットワークの形成が必要であることが示唆された。 2.災害看護支援ネットワークの構造の検討 本研究が目指す『災害看護支援ネットワーク』は「災害看護活動支援ネットワーク」により看護職を中心とした連携体制(ネットワーク)を構築し、構築されたネットワークを維持していく「災害看護メンテナンスネットワーク」の両者の交互作用により、実効あるものに変化して行くものと考えた。 3.災害看護活動支援ネットワークの構築 本研究では「情報の提供と共有」を災害におけるネットワーク機能の基幹機能と位置付け、この機能を通して「マンパワーの提供」、「物資の提供」、「意志決定の支援」の全てのネットワーク機能が発揮されると考えた。よって、『災害看護支援ネットワーク』を構築するためには、その要件として「情報の提供と共有」というネットワーク機能を定義することであると結論付け、災害における看護の役割の抽出、更に洗練化された各々の役割を具体的に発揮するためには、どこに連絡し相談したらよいかという窓口を整理し、「災害看護活動支援ネットワーク」を構築した。 4.災害看護メンテナンスネットワークの構想の提案 災害看護活動支援ネットワークをたよりに災害看護活動を展開すると、「災害看護支援ネットワーク」が構築されるが、その存在は時間と共に薄れて行くものと考えられる。構築されたネットワークを維持していくためには、それを維持する災害看護メンテナンスネットワークを構築する必要があり、その構想を提案した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 山田覚, 他: "「災害時の看護の役割」の洗練化"日本災害看護学会誌. 3巻・2号. 77 (2001)
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[Publications] 森下安子, 他: "A県における災害看護への取り組みに関する検討"日本災害看護学会誌. 3巻・2号. 71 (2001)
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[Publications] 山田覚: "防災・災害発生と看護教育機関の役割 地域の災害時看護支援ネットワーク検討会を組織して"日本災害看護学会誌. 3巻・2号. 33 (2001)
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[Publications] 山田覚: "防災情報システムにおけるITの活用とその要件"人間生活工学. 3巻・1号. 14-17 (2002)
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[Publications] 森下安子, 他: "A県における災害看護への取り組みに関する検討"日本災害看護学会誌. 4巻・3号(採択済). (2002)