2000 Fiscal Year Annual Research Report
現職英語教員の教育研修の実態と将来像に関する総合的研究
Project/Area Number |
12480055
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Research Institution | Seisen University. |
Principal Investigator |
石田 雅近 清泉女子大学, 文学部, 教授 (70146942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 志延 桜の聖母短期大学, 英語学科, 助教授 (30289780)
久村 研 調布学園短期大学, 英語コミュニケーション学科, 助教授 (30300007)
緑川 日出子 昭和女子大学, 文学部, 教授 (10245889)
笹島 茂 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (80301464)
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Keywords | 現職英語教員研修 / 英語運用力 / 指導技術 / 教科に関する知識 / 教材を使いこなせる力 / 生徒を適正に評価する力 / 教授法改善 / 公的研修 |
Research Abstract |
現職英語教員研修に関する国内外の文献を収集し,平成12年4月から平成13年3月までに12回の会合を開き研究を行った。特に,英語教員がその任務を遂行する上で重要な資質・能力として(1)英語運用力,(2)指導技術,(3)教科に関する知識,(4)教材を使いこなせる力,(5)生徒を適正に評価する力の5項目について検討した。 また,海外の外国語教員研修の実態を調査するために,米国マサチューセッツ州ボストン市のHoly Name小学校(私立)及びOhrenburger中学校(公立)への出張訪問,シンガポールのRELC(Regional Language Center),NIE(National Institute of Education),またタイの文部省(MOE)とNation(新聞社)への出張訪問,さらに英国ウォーリック大学,CiLT(言語教育研究情報センター)Stratford Grammar School for Girls(中等学校),Croft School(初等学校)への訪問や授業観察を行い,外国語科目担当教員対象の研修カリキュラムやプログラムの実態に関して関係責任者に対して面接調査を行った。これに基づき,わが国の文部科学省主催「英語教育指導者講座」参加者及び韓国現職英語教員講習会参加者を対象に「教授法改善」と「コミュニケーション能力向上」を目的とした日・韓共通のアンケート項目を作成し調査を実施した。主な調査項目は,(1)研修講座の有効性,(2)教授法,(3)シラバス・授業計画の作成,(4)シラバス・授業計画の変化,(5)研修参加後の学内・学外における影響,(6)研修参加のための体勢等である。この調査と並行して,日本国内では各都道府県が行っている「公費研修」の参加者を対象として「研修」と「授業」に対する意識調査を実施した。 これらの調査結果及び研究内容等については,平成12年度の研究成果報告書『現職英語教員の教育研修の実態と将来像に関する総合的研究』(A Comprehensive Study of In-Service English Teacher Education in Japan:from status quo to renovations)にまとめた。この報告書は3部構成で,第1部は全7章から成る概論編,第2部は2つの調査報告から成る調査編,第3部は2種類のデータから成る資料編である。本報告書には研究代表者及び研究分担者の5名全員が執筆している。また、特別寄稿者1名の論文を掲載してある。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 緑川日出子: "韓国の英語教育視察レポート"英語展望(ELEC BULLETIN). 107. 41-46 (2000)
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[Publications] 石田雅近,久村研 他: "新時代の英語教員養成-現状と展望-(「小・中・高の英語教員の現状」に関する調査報告)"大学英語教育学会(教育問題研究会). 70 (2000)