2002 Fiscal Year Annual Research Report
コーパス言語学と英語教育学に基づくアメリカ憲法判例研究のためのESP辞書の開発
Project/Area Number |
12480056
|
Research Institution | Takachiho University |
Principal Investigator |
寺内 一 高千穂大学, 教養部, 助教授 (50307146)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 ジュディー 武庫川女子大学, 薬学部, 教授
笹島 茂 埼玉医科大学, 医学部, 専任講師 (80301464)
大関 康博 高千穂大学, 教養部, 教授 (50119442)
|
Keywords | ESP / データベース / 大学英語教育 / 合衆国憲法判例 / 辞書 / 応用言語学 / コーパス言語学 / コロケーション |
Research Abstract |
収集した資料、データの整理とそれらをもとに検証するという当初の計画に通りに、以下の成果をあげた。 1.使用頻度と語彙の選定:1)平成12年度に収集したアメリカ憲法判例における語彙の使用頻度およびその形態を調査した。2)アメリカ憲法判例を学ぶためのESP語彙を選定した。 2.語彙の分析:1)選定した語彙のうち、一般的な語彙が専門的な語義で使用されているものについては、使用語義、使用文型、コロケーションおよびその使用頻度を、コンピュータを用いて分析した。2)専門用語に関しては、コロケーションを詳細に分析し、他の語との共起確率を明らかにした。3)辞書のサンプル作成準備。4)語義、文型、コロケーションの頻度が示され、かつその典型的な使用例を含む例文が添えられた『アメリカ合衆国憲法判例研究のためのESP辞書』のサンプルのひな型を作成した。 3.データベース構築化:1)データベースを構築する段階として、ファイルを1件1ファイル化する。2)14,531件のアメリカ憲法判例のデータを整理、更新、並び替え、検索、印刷などの処理を行えるようにデータベース構築化を行った。 4.語彙の選定:1)憲法判例のデータベースを使用して、総単語数約8億3千万語、単語の種類約15万種類におよぶ中からの語彙の選定、2)語彙に対する適切な例文の選定、3)語彙の判例中の使用形態検証を行った。 5.辞典のサンプルの作成:平成13年に作成したひな型をもとに、語義、文型、コロケーションの頻度が示され、かつその典型的な使用例を含む例文が添えられた『アメリカ合衆国憲法判例研究のためのESP辞書』の原稿作成にとりかかった。 6.研究成果の中間発表として、1)2003年6月に香港大学のInternational knowledge and Discourse Conferenceで「Mining the Professionals : Heuristics for Defining Genre」という口頭発表を行った、2)三修社より基礎的な法律英語のテキスト『総合:日常の中の法律』を出版した、3)2004年3月に香港市立大学から出版される著書『Multilingual and Multicultural Contexts of Legislation : An International Perspective』の中の1章「Historical Development of Law in Japan」を担当した。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] 寺内 一, 野口ジュディー: "ESPとプロフェッショナル・ディスコース・コミュニティー"大学等の専門英語教育の実態調査を背景とした実践的ESP指導法の開発. 1. (2003)
-
[Publications] 寺内 一: "その他のESP研究の動向とまとめ"大学等の専門英語教育の実態調査を背景とした実践的ESP指導法の開発(資料編). 85-87 (2002)
-
[Publications] TERAUCHI, Hajime: "Historical Development of Law in Japan"Multilingual and Multicultural Contexts of Legislation : An International Perspective. (2003)
-
[Publications] 寺内 一, 舟木てるみ他: "総合:日常の中の法律"三修社. 88 (2002)