2002 Fiscal Year Annual Research Report
日本語教育を必要とする児童生徒の生活環境・日本語習得・第一言語保持/喪失の関係
Project/Area Number |
12480060
|
Research Institution | Tokyo Woman' s Christian Univeisity Grent-in-Aid for Scientific Reserch |
Principal Investigator |
西原 鈴子 東京女子大学, 現代文化学部, 教授 (60189298)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 恵理子 国立国語研究所, 日本語部門・第一領域, 領域長 (90212810)
岡崎 敏雄 筑波大学, 文芸言語学系, 教授 (00194340)
上野 田鶴子 東京女子大学, 現代文化学部, 教授 (70223485)
|
Keywords | 年少者日本語教育 / 日本語習得 / 第一言語保持 / 第一言語喪失 / 生活環境 |
Research Abstract |
今年度は本研究の最終年度にあたるため、過去二年間の調査研究結果をまとめる作業を行った。外国人児童生徒の学校における生活をビデオ録画した一次資料を文字化した二次資料、およびそれらの児童生徒を支援する教師に対するアンケート結果をまとめた資料を比較対照し、彼等の日本語習得・第一言語保持/喪失と生活環境がどのような関係を持つかを、彼等を取り巻く人々の視点を参考にして考察した。 また、研究テーマに関連する先行研究を再検討し、理論的枠組みとして関連するものについて、検討を加えた。多くの研究において、児童生徒の言語習得/喪失と家庭、特に両親の態度との相関を提案しているものが多い。今回の調査分析の結果においても、それらの先行研究と矛盾する結果は得られていない。 また、当該児童生徒(新来者)を受け入れる日本人児童生徒(受容者)との関係、教師との関係も、彼等の言語習得/喪失と関わりが深いことを結論として得た。 以上のような知見をまとめ、成果報告書を執筆した。
|