2000 Fiscal Year Annual Research Report
メディア情報解析による質的情報の評価指標に関する研究
Project/Area Number |
12480100
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
鯵坂 恒夫 和歌山大学, システム工学部, 教授 (30175864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金田 重郎 同志社大学, 総合政策科学研究科, 教授 (90298703)
八村 広三郎 立命館大学, 理工学部, 教授 (70124229)
美濃 導彦 京都大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (70166099)
藤本 憲一 武庫川女子大学, 生活環境学部, 助教授 (00248121)
奥野 卓司 関西学院大学, 社会学部, 教授 (90160811)
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Keywords | 情報メディア / 画像処理 / 音声認識 / 情報社会学 / 質的情報 / 自然言語処理 |
Research Abstract |
本研究は,情報の意味的処理や質的情報処理の複合的な課題解決に向けて,理系・文系の大連合による学際的研究を試みるものである.その初年度である今年度は,両者のアプローチの相互理解を確立するため,次のような項目について研究をすすめ,検討を行なった. 1.情報社会学における街頭インタビューのプロセスと手法の検討.統制されていない映像に対する信号処理的な解析には限界がある.次の二方向からのアプローチが有望である. (1)音声解析を主軸(機械的処理)とし,それに対する文脈情報,背景情報としての動画像解析の(人間による)着眼点を整理する, (2)インタビューアと複数インフォーマントなどの複数映像の相互関係を解析する計画的実験を行なう. 2.用語辞書を用いた流行予測に関する研究を応用し,会話文(質問文・回答文)の単語間距離解析を行なう研究の準備を行なった.コーパス作成とメディア情報解析と相互に繰り返すことも可能であるが,特徴語彙の選択的収集に効果的な制御法についてさらに検討を要する. 3.メディア情報解析の結果として現れるべき質的情報要素(印象語)のクラスタリングについては,いくつかのコレスポンデンス解析事例を検討した.XMLの応用で議論される語彙(オントロジー)問題なども参考にして,各要素の意味的固有点と不確定領域を明らかにするための事例蓄積を続行する.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Yoshinari KAMEDA: "High Speed 3D Reconstruction by Spatio-Temporal Division of Video Image Processing"IEICE Transaction on Information and Systems. E83-D・7. 1422-1428 (2000)
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[Publications] 高橋晴子: "身装関連マルチメディアデータベースの作成とその評価"情報管理. 43・9. 791-800 (2000)
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[Publications] Kozaburo HACHIMURA: "Image Retrieval Based on Compositional Features and Interactive Query Specification"Proc.15th Intl.Conf.on Pattern Recognition. 262-266 (2000)
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[Publications] 池田定博: "現代用語辞書に基づく流行コンセプト予測手法"人工知能学会AIシンポジウム. 7-12 (2000)
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[Publications] 奥野卓司: "情報革命による産業の変容"地域産業交流. 16・1. 10-11 (2000)
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[Publications] Ken ichi FUJIMOTO: "Syntony, distony, virtual sisterhood and multiplying anonymous personalities - Invisible pseudo-kinship structures through mobile media terminal's literacy"Senri Ethnological Studies. 52. 117-141 (2000)