2001 Fiscal Year Annual Research Report
地震時における道路交通システムの機能性能評価システムの開発
Project/Area Number |
12480111
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
亀田 弘行 京都大学, 防災研究所, 教授 (80025949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 聡 京都大学, 防災研究所, 助手 (90273523)
能島 暢呂 岐阜大学, 工学部, 助教授 (20222200)
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Keywords | 高速道路システム / フラジリティー曲線 / Flow-Dependent指標 / 再構築基準 / 復旧工法 |
Research Abstract |
本研究の成果は次のように要約される。 災害発生時において交通システムの機能性能を確保するには、シズテムを構成する個々の交通施設ならびにネットワーク自体の耐震信頼性を評価し、適切な耐震対策を施すため、)災害規模に応じてリンク機能低下が生じる確率を算定するため、個々の道路施設の地震損傷関数の作成と評価をおこなうこと、2)個々の道路施設の被害の程度とその復旧時間・復旧工法との関係を明らかにすること、3)交通量配分手法に基づいてFlow-Dependent指標(OD交通量,走行時間,走行距離,アクセシビリティーなど)を評価基準として算出する新たな評価手法を検討することが必要であった。 そこで本研究では、(1)阪神・淡路大震災における阪神高速道路の損傷データをもとに、被害データベースを作成し、それを用いて,高速道路高架橋の地震損傷関数を算出し、(2)阪神・淡路大震災における阪神高速道路の復旧データをもとに,被害の程度と復旧時間・復旧工法の整理をおこない,高速道路橋脚の再構築基準に達する確率を表すフラジリティー曲線の作成をおこなった.さらに、(3)阪神・淡路大震災において計測された交通量をもとに、災害発生時のOD交通量推定法を確立した。 次に、地震発生後における道路交通システムの機能回復性能を評価するために、(4)各橋脚ごとの復旧工事プロセスを工程ごとにデータベース化したのち分析し、構造別・被災度別・復旧方針別に復旧時間の分布を算出した。これら(1)から(4)において算出されるパラメータ群を用いることによって、高速道路ネットワークの地震時被害予測から道路ネットワーク機能への影響評価,復旧計画立案までの一貫した評価が可能となった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 大西 俊輔: "高速道路施設における地震時フラジリティ曲線の算出に関する研究"平成13年度土木学会関西支部学術講演会講演概要集. I-97. (2001)
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[Publications] 大西 俊輔: "高速道路施設における地震時フラジリティ曲線の算出に関する研究"土木学会第56回年次学術講演会講演概要集. I-A012. (2001)
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[Publications] 能島 暢呂: "交通ネットワークの地震時システム性能評価"第1回日本地震工学研究発表・討論会梗概集. 180 (2001)
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[Publications] Nojima, Nobuoto: "Sequential Estimation of Seismic Damage for Rapid Decision Making in Post-earthquake Emergency"Proc.of the 8th International Conference on Structural Safety and Reliability (ICOSSAR 2001). (CD-ROM). (2001)
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[Publications] Chang, S: "Measuring Post-Disaster Transportation System Performance"The 1995 Kobe Earthquake in Comparative Perspective," Transportation Research Part A. Vol.35, No.6. 475-494 (2001)
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[Publications] Tanaka, Satoshi: "Development of the Fragility Functions for Reconstruction of the Highway Structure"Proceedings of Japan-US Workshop on Disaster Risk Management for Urban Infrastructure Systems. 83-86 (2001)