2001 Fiscal Year Annual Research Report
プロチウムプローブによるアクチニド化合物のエネルギー変換機能探査
Project/Area Number |
12480139
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Research Institution | OSAKA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
山中 伸介 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00166753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒崎 健 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90304021)
宇埜 正美 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00232885)
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Keywords | 熱電変換特性 / 水素吸蔵合金 / 光触媒 / BaUO_3 / UNiAl / BaZrO_3 / SrUO4 / Na2U2O7 |
Research Abstract |
熱電変換特性としては、ペロブスカイト型化合物のBaUO_3、BaCeO_3およびBaZrO_3について、熱電変換特性とその結晶構造を調べた。ラマンスペクトル測定法等により、BaZrO_3は完全な立法晶、BaCeO_3はわずかに歪んだ立法晶であることがわかったが、BaUO_3については熱励起によりピークの混在のためかラマンスペクトルを解析できなかった。BaZrO_3およびBaCeO_3の熱伝導は主にフォノンに起因することがわかり、BaUO_3についてはそれ以外にも起因することがわかった。 水素吸蔵特性としてUNiAlおよびUCoAl合金の水素吸蔵特性を水素圧2MPa以下、温度298〜398Kの範囲で調べた。UNiAl-H系ではα相(固溶体)、β相(UNiAlH)およびγ相(UNiAlH2)が存在し、(α+β)相および(β+γ)相の水素反応について文献値より小さなΔH^0、ΔS^0が得られた。これらの値はよりUNiAlの水素吸蔵特性が比較的優れていることがわかった。 光触媒材料としては、本年度はその評価技術を確立するためBaZrO_3を用いて水素発生能および光電気化学測定を試みた。またSrUO_4、CaUO_4、K_2U_2O_7およびNa_2U_2O_7の光触媒性能も評価した。単独の光触媒性能はP-25(TiO_2)光触媒に及ばないものの白金を蒸着したSrUO_4でP-25の1/3程度の光触媒性能が得られた。またNiOを持担した場合、SrUO_4はNaTaO_3の1/5程度の光触媒性能が得られた。
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