2002 Fiscal Year Annual Research Report
インテグリンを介するシグナル伝達の制御機構とその多様性に関する研究
Project/Area Number |
12480189
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
関口 清俊 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (50187845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 紹良 大阪大学, たんぱく質研究所, 助手 (40252720)
顧 建国 大阪大学, たんぱく質研究所, 助手 (40260369)
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Keywords | インテグリン / シグナル伝達 / 基底膜 / エンドサイトーシス / ペリプラキン / 細胞接着 / RME-8 / GFP |
Research Abstract |
昨年までの研究において、我々はインテグリンα3β1と特異的に結合する分子量220kDの蛋白質を同定することに成功した。この220kD蛋白質は、エンドサイトーシスに関与する因子として最近線虫で同定されたRME-8蛋白質と相同性を示すことから、哺乳動物細胞のエンドサイトーシスに関与することが推定される。実際、green fluorescent protein (GFP)を付加した220kD蛋白質を細胞内で発現させたところ、細胞内の小胞状の構造に局在していた。この220kD蛋白質の生理的意義を解明するため、220kD蛋白質中に存在するDnaJドメインをベイトとしたyeast two hybrid法による結合蛋白質の検索を行った。その結果、これまで中間径フィラメント結合蛋白質として報告されているペリプラキンが220kD蛋白質と強く結合することが判明した。220kD蛋白質と結合する領域は、ペリプラキンのC末端側に位置し、中間径フィラメント結合領域とほぼ重複していた。ペリプラキンが220kD蛋白質と特異的に結合することは、ペリプラキンあるいは220kD蛋白質に対する抗体による免疫沈降により両者が共沈することからも確認された。以上の結果は、DnaJドメインがいくつかのシャペロン分子に共通して含まれることと考え合わせ、細胞内標的部位へのペリプラキンの輸送あるいは局在化を220kD蛋白質が制御している可能性を示唆している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Gu, J. 他: "Laminin-10/11 and fibronectin diffentially prevent apoptosis induced by serum removal via PI3-kinase/Akt-and MEK1/ERK-dependent pathways"J.Biol.Chem.. 277. 19922-19928 (2002)
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[Publications] Petajaniemi, N. 他: "Localizatiion of laminin α4-chain in developing and adult huma tissues and laminin-8 in the adhesion of endothelial cells"J.Histochem.Cytochem.. 50. 1113-1130 (2002)
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[Publications] Hayashi, Y. 他: "Identification and recombinant production of human laminin α4 subunit splice variants"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 299. 498-504 (2002)
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[Publications] Gu, J. 他: "Matrix metalloproteinase-2 is involved in A549 cell migratioin on laminin-10/11"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 296. 73-77 (2002)
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[Publications] Katayama, M. 他: "Laminin-5γ2-chain fragment in circulation : a prognostic indicator of epithelial tumor invasion"Cancer Res.. 63. 222-229 (2003)
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[Publications] Niimi, T. 他: "Identification of an upstream enhancer in the mouse laminin α1 gene defining its high level of expression in parietal endoderm cells"J.Biol.Chem.. 278(in press). (2003)