2001 Fiscal Year Annual Research Report
ゼブラフィッシュのストライプパターン形成の分子機構
Project/Area Number |
12480208
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川上 浩一 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70195048)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 滋 徳島大学, 総合科学部, 教授 (10252503)
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Keywords | パターン形成 / ゼブラフィッシュ / ユビキチン / 反応拡散システム / 変異 / 位置情報 / 分子生物学 / 発生遺伝学 |
Research Abstract |
川上は、ゼブラフイッシュにおいては成魚のストライプパターン形成異常変異Hagoromoの原因遺伝子であり、マウスにおいては指形成異常変異Dactylaplasiaの原因遺伝子であるhagoromo遺伝子(Dactylin遺伝子)の産物の機能解析を行った。すなわちマウスDactylih遺伝子産物の生化学的解析を行い、特異的なターゲット蛋自質をユビキチン化し、蛋自質分解経路へ導く勧きをするSCFユビキチンリガーゼの構成成分であることを明らかにした。 近藤は、ゼブラフィッシュストライプパターン形成を制御する普遍原理の研究をさらに発展させた。縦じまと横じまをもつ近縁な熱帯魚種間でパターン変化を説明する新しい理論を考案し、簡単なパラメーターの変化でパターンが変化しうることを証明した。これは、熱帯魚の体表面のストライプパターンが、「反応拡散システム」で作られるという近藤の従来からの仮説を強く裏付けるものである。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Maruyama, S.: "Characterization of a mouse gene(Fbxw6) that encodes a homologue of Caenorhabditis elegans SEL-10"Genomics. 78. 214-222 (2001)
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[Publications] 川上浩一: "ゼブラフィツシュの挿入変異生成法と脊椎動物の遺伝子機能研究"蛋白質核酸酵素. 46. 2456-2460 (2001)
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[Publications] Shoji, H.: "Directionality of stripe formed by anisotropic diffusion"Journal of Theoretical Bioiogy. 214. 549-561 (2002)
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[Publications] 近藤滋: "複雑な生命現象理解のためのシミュレーション利用"蛋白質核酸酵素. 46. 2461-2467 (2001)